『時にはTAKE IT EASY ! 後編』
宗介の診察が終わり、全員が医師――実は、<ミスリル>の人間だが――の話を聞くこととなった。
「結論から先に申し上げましょう。彼、相良宗介君の記憶は自然と元に戻ります」
「しつもーん」
かなめが手をあげた。
「どうぞ」
「記憶喪失の原因がわかったんですか?」
「ええ。彼は、軟度の高い物質で頭を強打された結果、脳の記憶野――特に長期記憶が残されている部分――が一時的に麻痺してしまったと考えられます。しかし、細胞が壊れてもいませんし酸素供給も十分でした。もう少し時間が経てば完全に元の状態に復帰するでしょう」
「軟度の高い物質?」
「ええ。紙とかですが、もしも紙でやるなら何枚もまとめて……ハリセンのようにして殴らなければいけませんね」
「ほー。ハリセンねえ」
全員の視線が、かなめに集まる。
「う……やっぱりあたしが原因?」
「なるほど、本当にハリセンだったのですか……それはともかく、いつごろ記憶の復活が始まるかはちょっとわかりません。しかし、なんらかの強い精神的ショックがあれば、連鎖反応的に記憶が戻る可能性があります」
医師が結論を言った。
「ふう。それなら安心だね、テッサ……あれ、テッサは?」
マオが慌てて周囲を見回す。
「しまった!」
かなめが叫ぶ。
「テッサはこの状況を悪用して、ソースケをいいように操るつもりだわ!」
「そして、複数の既成事実を作り、記憶が戻ったソースケを脅迫して一生面倒を見させるという、恐ろしい計かぐっ!?」
恐ろしい計画、と言おうとしたのだろう。が、クルツの言葉はマオの肘が脇腹に突き刺さることで中断させられた。
「馬鹿なこと言ってんじゃないよ!」
「うう……じゃあ、予測その2。近所の教会で即席の結婚しっ……」
結婚式、と言おうとしたのだろうが……やはり、マオがクルツのみぞおちに拳を沈ませていた。
水槽から出た金魚のように、口をぱくぱくと開閉させるクルツ。息が詰まって、言葉が出ないようだ。
「なお悪い!」
「あ、あたしちょっと探してくるわ」
クルツの言葉を聞いて青くなったかなめが駆け出してゆく。
確かに、今の宗介なら『日本人は、夕食前にはこの書類にサインしなければいけないんですよ』と言われれば何の疑いも持たずに『婚姻届』にサインしてしまうかもしれない……あの真面目な宗介のことだ、記憶喪失中の行為にもきちんと責任を取ろうとするに違いない。
「……追わなくていいのかよ、マオ姐さん」
いつのまにか、クルツは復活していた。
「いーのよ。天使を追っかけて、おもしろい場面を見過ごすのも損でしょう?」
「おもしろい場面?」
「いたずら仔猫ちゃんには鈴をつけておかなくっちゃね?」
マオが懐から取り出したのは、携帯式の受信機である。
「あ! さてはテッサに発信機を取り付けてたな!?」
「まあね。ソースケと会うなら、テッサがあたし達を出し抜こうとするのは予測できたし」
「それで、今どこにいるんだ?」
「あんたの役目は『エンジェル』の護衛!」
ぴしゃりとマオが宣告する。クルツはがっくりとうなだれた。
「そんな〜」
クルツはウソ泣きをしながら、しぶしぶと走り去っていった。なんだかんだ言っても、任務はきちんとこなす男である。
「さて……年上のお姉さんには、その場の勢いで取り返しのつかないことをしようとするかもしれないテッサを見張る義務があるわね。悪趣味だとは思うけど、これもテッサのためよ〜♪」
言葉とは裏腹に、とても楽しそうな口調と足どりでマオは動き出した。


「はい、いい子ですね、仔猫ちゃん。じゃあ、どこまでも遠くにいってらっしゃい♪」
「テッサ。どうかしたのか?」
突然道端に座り込み、テープで野良ネコの首にボールペンを固定していたテッサに、宗介が疑問の表情を向ける。
ちなみに、そのボールペンは目立たないようにテッサのバッグに入っていたものだ。マオの仕掛けた発信機である。
常々彼女が使うボールペンと形・重さも一緒だし、実際に文字も書ける。もしも彼女が自分のペンのシリアルナンバー(製造番号)を覚えていなければ、あっさりとマオに追跡されていただろう。
「いいえ。親友のメリッサに、ちょっとネコちゃんと追いかけっこしてもらおうと思いまして」
「ふむ。そういうものなのだろうか……ところで、これからどこに行くんだ?」
この会話を、普段の宗介が聞いたら額に冷汗をにじませることだろう。完全にタメ口である。まあ、『ただの友人のテッサ』としか紹介されていないのだから、当然だが。
「はい! この日のためにだいぶ前から入手しておいたものがあります! デートのスポットと言えば、遊園地! そして、そのパスポートチケットがここに!」
テッサがバッグの隠しポケットから二枚の紙を取り出す。
普段の彼女から考えれば、異様な興奮状態である。口調が大仰なのは、緊張しているからだろう。
「デート……?」
「ええ。何か問題でも?」
「いや、しかし……」
宗介が語尾を濁らせる。
「嫌ですか?」
テッサが、どこか上目遣いで聞いてくる。
実を言うと、『デートとはなんだ?』と尋ねようとしたのだが……なんとなく、『嫌』といえない雰囲気もある。
「問題ない」
「じゃあ行きましょう」
半ば引きずられるようにして、宗介は遊園地に向かった。


そこは、かなり大きな遊園地だった。どこかの巨大財閥が設計・運営しているテーマパークで、どこにでもあるアトラクションに見えても、ほとんど全てに独創的な改良が加えられているので、今一番人気のデートスポットだ。
やはり、無数のカップルがそこにはいた。もう、どこを見てもカップルが目に入るくらいである。
とはいえ、自分たちも傍から見ればカップルなのだろう。テッサはそう考え、微笑んだ。
「とりあえず、ジェットコースターからです」
というテッサの言葉に、宗介が無言で従う。もしかしたら、無意識のうちに『大佐殿の言葉に従わなければ』と考えているのかもしれない。
幸いなことに、さして並ばずにコースターに乗れた。と言うより、周囲の客がこのコースターを見ると、なぜか冷や汗を出して遠ざかるのだ。
何度か、同情の視線――ああ、次の犠牲者は彼らか、というような視線――を浴びたが、テッサにはよく意味がわからなかった。
実際にそのコースターが走っているという光景は高い木々に隠れて、見えない。ただ盛大な悲鳴が聞こえるのみだ。
どこか落ち着かない様子の宗介に、テッサが声をかける。
「どうかしましたか?」
「いや、周囲の悲鳴を聞くたびに、無意識のうちに全身に緊張が走ってしまうんだが……」
「ああ、気にしないでいいですよ。それはあなたの体に染み付いた本能ですから」
「そうか?」
などという会話の後に、発車のベルが鳴った。がしゃん、とセーフティーバーが降りる。
「……サガラさん。何をやっているんですか?」
背中にテッサのバッグを挟んでいる宗介に、テッサが問いかける。
「こうすると、体とセーフティーバーとの間に隙間ができる。いざという時に、脱出することが可能だ」
「ちょっ……き、危険です! どうしてそんなことを!?」
テッサが悲鳴じみた声をあげると、宗介は首をかしげた。
「……考えてみれば、いったい俺は何故こんなことをしたのだろうか?」
「は、反射行動だったんですね……」
テッサが呆れたような声を出す。同時に、コースターが動き出した。
最初の『山』のてっぺんにたどり着き、一気に走り降りる。
「きゃーっ!」
テッサが悲鳴――いや、歓声をあげる。
緊急潜水時に慌てないよう、無重力感に耐える訓練を受けているテッサにはさほど恐怖は無かったが、それでも己の顔に風を受ける爽快感はジェットコースターならではのものだ。
さらに、コースターは次の『山』……これがメインなのか、やたらと高い『山』に上りはじめる。
「凄いですね、サガラさん」
「ああ、そうだな……むっ!?」
「どうしたんですか?……あ、あれは!?」
宗介とテッサは絶句した。
『山』の頂上に上り、あとは滑り降りるだけなのだが……レールが続いていない。途中から、すっぱりと斬りおとされたようになっている。
その下には深そうな池があるが……セーフティーバーに捕らわれている状況では、脱出できずにコースターごと沈む可能性もある。
「まずい!」
宗介が素早くバッグを抜き、器用にセーフティーバーから抜け出した。
同時に――山をコースターが駆け下りる。
コースターは瞬く間にレールを駆け抜け――そして、切れている部分から跳んだ。
先ほどとは比べ物にならない、完全な無重力感。
「きゃあああああああああああっ!?」
テッサが、今度は本物の――掛け値なしの悲鳴をあげる。
「テッサ! じっとしていろ!」
宗介が叫び、テッサのセーフティーバーを掴み、力任せに引き上げようとする。
「さ、サガラさん!?」
「問題ない! ……うおっ!?」
瞬間、宗介が消えた。
コースターの加速が止まる。慣性の法則に従い、テッサはセーフティーバーに押し付けられた。さすがの宗介も振り飛ばされてしまったようだ。
そのまま、コースターは『レールの切れている地点』を中心に綺麗な半円を描くと――よく見ると、コースターの先頭車両の下と後尾車両の後ろに太くて頑丈そうなワイヤーがついている――先ほどまで走っていたレールの『裏』に張り付いた。
上下さかさまのまま、コースターはしばらく走ると、メビウスの輪を通ったように回転し、元の位置に戻る。
超強力モーターと、炭素繊維を織り込んだ特殊ワイヤーを見事に組み合わせたスリリングなジェットコースターであったことを、テッサは知らなかった。
背後で、どぼぉんと盛大な水音がした。


幸い、宗介は無傷だった。水面に落下する瞬間、反射的に受け身を取ったことと、コースターから放り出されたときのスピードがそれほどでもなかったおかげだ。
テッサ達には、コースターはかなりの高速に感じられたが、それは緊張のせいだろう。あまり早い速度を出すと、コースターを止めるために余計な力を費やさなければいけないという訳で――そこそこの低速に設定してあったのだ。
しかも、座席には緊急用の脱出ブースターと簡易シェルター化機能がついている。セーフティーバーはプロレスラーでも力任せに開けることはできない設計だとか。これは、このコースターを設計した人間の趣味だという話だ。
まあ、それはともかく、濡れた服をそこらの売店で買った服に着がえ、どこかぐったりとした宗介とテッサはベンチで休んでいた。
「あ、あの、サガラさん……大丈夫ですか?」
「ああ。気にすることはない」
「すみません。このテーマパークを運営している財閥や従業員の身元を徹底的に洗い、安全かどうか調べるのに手一杯で……ひとつひとつのアトラクションの内容まで手が回りませんでした」
「君のやったことならば、それが最善だったのだろう」
あいかわらず、無愛想な口調だが……そこには、怒りや嫌悪の要素はまったく含まれていなかった。いや、愛情とかも入っていないが……とにかく、テッサはこれを宗介なりのやさしさだと思うことにした。
「サガラさん……一つだけ聞きたいことがあります」
「なんだ?」
「あの時、私を助けようとせずに水面に飛び込んでいれば、あなたは安全かつ確実に助かることができたはずです。結果的に、二人とも無傷で済んだのですが……私を助けようとして一緒に死ぬ、という可能性は考えなかったんですか?」
「いや、あの時は……言葉にはしにくいが、自分が助かるかどうか、ということは気にしなかった。君が助かるにはどうしたらいいか、しか頭になかったんだ。『俺の命を守らなければ』という考えがまったく浮かばないというのは、異常なことなんだろうか?」
真顔で問いかける宗介の姿を見て、テッサはくすくすと笑い始めた。
「どうした、テッサ?」
「いえ……だからこそ、私はあなたを無条件で信頼できるのでしょうね」
「???」
「でも、自分の命も大切にしなければいけませんよ? ……そうだ」
ふと、テッサが『いいことを思いついた』という感じに手を打った。
「こういうときに、感謝の気持ちを伝える最高の方法を教えてあげます」
「感謝?」
「そう! 感謝です! それ以上の何物でもありませんよ?」
「なぜ、念を押す?」
「気にしないで下さい。……では、目を閉じてください」
「……こうか?」
宗介が素直に目を閉じた。その頬に、テッサはそっと顔を寄せた。


二人の耳に、聞き慣れた声が聞こえてきた。
「あ! テッサ!」
「ソースケ!」
マオとかなめが駆け寄ってくる。
なぜか硬直している宗介と、怪しい微笑みを浮かべたテッサが振り返った。
「うふふ……意外と早く発見されてしまいましたね、メリッサ」
「よくも、ゴミ捨て場やら下水道やら、屋根の上やらを追跡させてくれたわね……駅前の巨大ディスプレイに、偶然この遊園地が生中継されていなかったら危なかったわ」
どうやら、マオとかなめはその生中継に二人が映っているのを見たらしい。
「それは迂闊でした。とはいえ、御苦労様。近くにハトかなにかがいれば、その足に発信機をくくりつけてあげようと思っていたんですけどね」
「このー!」
微妙にぼろぼろのマオが、テッサにずずいと詰め寄る。だが、異常な近距離でマオはこっそりと話し掛けてきた。
「……で、どうだった? ソースケと」
ぼそぼそっとした声。どうやら、『自分にだけ教えろ』と言っているらしい。
「秘密です」
「ああ! そーゆーこと言うのはこの口かっ!?」
「痛いじゃないですか〜」
などと、二人がじゃれあう中、かなめは宗介に駆け寄った。
「ちょっとソースケ。テッサに変なことされなかった?」
普通、こういう質問は女の子の方にするものだと思うが……
「い、いや。問題ない、千鳥。全て元通りだ」
「……もしかして、記憶が?」
「ああ。俺は相良宗介。平城京遷都は710年。俺は全てを思い出したと確信している」
「いや、名前とそんな年号だけで確信できるもんじゃないと思うけど……」
「なにか、『精神的ショック』がきっかけで一気に記憶が戻ったらしいのだが。……ああ、そういえば」
ふと、宗介がなにかを思い出したように手を打つ。
「心配をかけたな、千鳥。感謝の気持ちを表したい。少しの間、目を閉じてくれ」
「え? いいけど、またなんか勘違いしているんじゃないでしょうね?」
奇妙な予感を感じながら、かなめが目を閉じた。
「いや、それはありえん。なにせ、大佐殿が教えてくださったことだ」
「へえ……へ!? ちょっ――」


「この、アルティメット戦争バカぁぁぁぁぁっ!!!」
絶叫と同時の炸裂音。宗介の体が宙に舞った。
大地に激突し、さらに数回バウンドし、完全に昏倒した宗介にかなめが真っ赤な顔で二撃目をくらわせようとする。慌ててテッサとマオが止めにかかった。
「ちょっと、かなめさん!? どうしたんですか?」
「待ちなさいって!」
「そうだ、落ち着け!」
「……クルツ、あんたいつからいたの?」
「いや、俺は護衛だから物陰からこっそりと……」
げしっ。
マオの肘が、クルツの脳天に決まった。クルツはそのままあおむけに倒れて、昏倒した。しかし、彼は無視されていた。
ようやく落ち着いたかなめが、荒い息を鎮めながらハリセンを(どこかに)しまう。
「はあ、はあ、はあ……」
「一体どうしたんですか、かなめさん?」
「テッサぁ! あんた一体、ソースケに何を教えたのよ!?」
「あ……もしかして、『感謝の気持ち』をもらったんですか?」
「う……」
かなめが口ごもる。
「うらやましいですね〜」
「ち、違うわよ! ハリセンの方が早かったの!」
「じゃあなんでそんなに動揺しているんです?」
「どうだっていいでしょ!?」
「本当のことを教えてくださいよ」
「ほ、本当だってば!」
「まあいいでしょう。サガラさんを起こせば済むことですし」
「ちょっ……」
「もしかしたらクルツが見てたかもね」
明らかにおもしろがっているテッサとマオが、宗介とクルツを起こしにかかる。
二人は、どこかぼんやりとした瞳で起き上がった。
「サガラさん。かなめさんに吹っ飛ばされる直前の事を教えてください」
「クルツ。何か見てた?」
しかし、彼らはきょとんとした顔になり――
「……サガラさん?」
「……クルツ?」
『――誰のことだ? それは』
その瞬間――かなめとマオとテッサは、気が遠くなるのを感じた。

<時にはTAKE IT EASY ! 終わり>


あとがき

ネオブラックタイガー(以下『ネ』):さて、これでこの話は終わりです。この後の騒動は読者の皆様のご想像にお任せします(無責任)。あと、私は記憶喪失については完全に無知なので、細かいつっこみはご勘弁を。
かなめ(以下『か』):それにしても、かなりの数の謎が残ったわね……
ネ:そう……テッサが宗介に教えた『感謝の気持ち』とは、一体何のことなのか!?
か:それもわからんのか、おのれはぁぁぁぁっ!
ずばぁぁぁぁん! ひゅるるるるるる……すごーん!
テッサ(以下『テ』):すごい……滞空時間、3秒。つまり初速度は最低でも時速52.92キロメートル……
か:テッサ。マニアックな突っ込みをいれないで。
ネ:じょ……冗談だったのに……(がくっ)
か:冗談といえば、途中に『Gガンダム』のネタなんかいれてよかったの? いくら声優さんが同じだからって……あれ? なんか動かなくなってるけど……痙攣を除けば。なんでだろ?
テ:かなめさん。自分で吹っ飛ばしておいて、それはないと思います……
か:そんなことより、謎よ謎!
テ:ああ、どうしてかなめさんがサガラさんにキスされたことを誤魔化したのか、という謎でしたっけ?
か:わざと言ってるでしょ? あたしがそんな不覚を取るわけないじゃないっ!
テ:まあまあ、あとがきに入ってまでそんなことを言うのはよしましょう。ともあれ、ギャグだかラブコメだかわからないのはいつものことですが、少しでも『面白い』と思っていただけたら嬉しいです。次はいつになるかわかりませんが、忘れた時に現れる、ぐらいに思っていてください。
か:そーいうセリフは、この男が言うべきものでしょ? ほら起きなさい、ネオブラックタイガー!
テ:(自分で気絶させておいて、起きなさい、とは酷すぎるのでは……?)
ネ:う……(起き上がる) ネオブラックタイガー? それって、誰のことだ?
か:そーゆーオチかーいっ!!!
ずばぁぁぁん!
ネ:……なぜ吹っ飛ばされなければならないのだろう? それはともかく、一つだけ大切なことを思い出しました。皆さん、感想のメールは光合成のできない私にとって唯一の栄養源です。救ってやるぐらいの気持ちでお送りください。あと2秒で激突……
どごぉぉぉん!
テ:(クレーター……)
おしまい

ネオブラックタイガーさん。有難うございますm(_ _)m。
典型的なギャグマンガのパターンですな。1つのトラブルか解決したと思いきや。新たなトラブルが発生して……というパターン。
記憶喪失にはいくつか種類があるのですが、こうした物語で使われるのは「事故直前の状態からある程度の過去の記憶」を失う事ですね。ある程度ですから一定の期間だけという物から己自身を忘れる物まで様々です。
事故の程度によっては「肉体の動かし方」を忘れる事もあり得るそうです。気をつけないといけませんね。

ところで、この話の冒頭で宗介が色々言ってますけど、常識って、ホントに難しいですよね。
一応辞書的な意味は『一般人が持ち、また持っているべき標準知力。専門的知識でない一般的知識と共に、理解力・判断力・思慮分別などを含む』とあります。
……少なくとも、宗介は日本の「標準」の物は持っていないと推測されます。
――管理人より。


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