『ハリセン少女のAFTER THAT』
「……あれ? ソースケは?」
昼食のパンを買って帰ってきた千鳥かなめは、普段なら教室にいるはずの相良宗介を目で探した。
今日は午前中で授業が終わりだったため、教室にはほとんど人がいない。かなめは午後から生徒会の用事があるため残っているのだ。
「あ、相良くんならさっき生徒会の人が呼びに来て、生徒会室に行ったよ。なんでも生徒会室に差出人不明の郵便物が届いたって……」
かなめの親友である常盤恭子の言葉を聞いて、かなめの表情が凍った。
「って、あいつのことだから」
ちゅどうぅん!
どこからともなく、爆発音が響いてきた。
かなめと恭子が顔を見合わせる。だが、どちらも疑問の表情ではなく、納得の混じった諦めの表情だった。
「……ま、いっか」
そう呟いて、机に向かうかなめを見て恭子が驚愕の表情になる。
「どうしたの、カナちゃん? いつもなら、『なにをやってんの、あんたはっ!?』とかいって、ハリセン握って走っていくはずなのに」
「なんでもないわよ。ただ、ソースケを呼ぶことは爆破することだってことを知っているうえで呼んだんだからいいんじゃない?」
「う〜ん……」
納得の行かない表情で恭子がうめく。
かなめがパンを食べ終えた頃、教室に宗介が戻ってきた。
「あ、相良くん。どうだったの?」
「ああ、恐ろしい生物兵器が入っていたが、既に爆発で衰弱していたところを捕獲し、隔離してある」
「恐ろしい生物兵器?」
「爆発で死ななかったんだ……」
恭子とかなめが、それぞれ別の意味で驚く。
「ああ。俗にハムスターと呼ばれるネズミの一種だ」
「…………」
二人は、じと〜っとした目で宗介を見つめた。
「なんだ?」
「……ひどいわね」
「ハムスター、可愛いのにね」
「い、いや聞け。歴史上、ネズミが伝染病の媒介となった例は無数にある。疫病を持ったネズミを塀から投げ入れて、砦を落とす方法も――」
二人の視線にたじろいで、宗介がいいわけじみた薀蓄を並べる。
「そういうわけだ。いくら姿形が無害そうに見えようとも、ネズミである以上――」
「ボン太くんは?」
かなめがつっこんだ。ボン太くんがネズミであるかどうかはこの際置いておく。
「う……ともあれ、その生物兵器は検疫を受けたあと、書記の美樹原や林水会長によって調教しなおされるだろう」
「あ、それはよかったね」
恭子が嬉しそうに言う。
後になってわかった話だが、陣代高校のOBの一人がペット持ち込み禁止のマンションに入居する際に、飼っていたハムスターを陣代高校に置いていったらしい。
そのOBは、ハムスターの入っている箱に『生徒会室へ』と目立つように書き、たまたま無人だった事務室に置いて、そのまま帰ってしまったのだ。爆破される可能性を考えなかったのも、浅はかだとはいえないだろう。常人はそんなことを考えはしない。
そのハムスターは当然ながら検疫に引っかかることもなく、生徒会室のマスコット的存在になったとか。
「ところで、隔離って具体的にどういう……?」
「うむ」
ふと思いついたかなめの指摘に、宗介はどこか満足げに頷いた。
「完全密封のガラスケースに入れている。これ以上ない措置だろう」
「え!? じゃあ、息ができなくて死んじゃうんじゃ……?」
恭子の指摘を受けて、宗介がぴたりと動きを止めた。しばらくして、
「……ぬかった」
「あほかぁっ!」
かなめが叫ぶと、宗介は素早くその場を飛び退いた。まるで、何かを避けようとするかのように。
そのまま、間抜けな静寂が訪れる。
「……あれ?」
「む……?」
恭子と宗介が違和感に顔をしかめる。同時に、まったく同じことを考えた。
(なぜ、ハリセンが発動しない……!?)
「どうしたのよ?」
「千鳥……右腕に何か不調でもあるのか?」
「え? どうして?」
「ハリセンが……」
「ああ、そのこと」
気のない様子で呟くと、かなめは驚くべき言葉を口にした。
「あたし、ハリセンは封印したから」
……………………
一瞬、すべてが動きを止めた。明らかにかなめの声を聞こえたはずがない者も、恭子を中心に広まった『驚愕』の気配に反射的に動きを止めている。
風さえも、その動きを止めたかのようだ。まあ、はじめから風のない快晴であったのだが。
これだけ完全な静寂だと、破るのにもちょっとした勇気がいるだろう。
「……どうしたのよ?」
だが、かなめはやはり気のない口調で静寂を破った。
「ええええええーーーーーー!?」
ようやく、恭子が驚愕の声をあげる。
「ハリセンを封印って、どうして!?」
当然の疑問に、かなめは億劫そうに答えた。
「……ほら、この間、あたしのハリセンでソースケが記憶喪失になったことがあったでしょう?」
「ああ、そんなことがあったらしいね」
恭子は直接その事件に関わってはいないが、話だけは聞いたことがあった。もっとも、数日後には丸く収まっていたのでたいした噂にもならなかったが。
「それで、テッサに――テッサは知ってるでしょ?――こう言われてしまったの――!」
大仰な口調で天を仰ぎ、かなめは言った。
「『ハリセンでも……かなりの危害を加えることができるんですね。次はこんなものではすまないかもしれませんよ? 気をつけてくださいね』って。ちょっとショックだったのよ」
「……なるほど」
頷いたのは、意外にも宗介だった。
「俺の故郷では、冗談代わりに銃を鼻先に突きつけることもたまにあったが……ある日、整備不良の銃とも知らずその冗談をしようとした男がいた。不幸な暴発事故……幸い、銃をきちんと保持していなかったので銃弾がそれて、誰も傷一つおわなかったが、その男はもう二度とその冗談をしなくなった……」
「最初からするな、そんな冗談!」
かなめが合いの手を入れる。
「で、なにがいいたかったの?」
「自分の行為が人間を殺傷すると知った時、その行為に対して恐怖を覚えるということだ」
「なるほど。ようは、ハリセンをふるって相良くんに嫌われるのが怖くなったってことだね?」
瞳をきらきらさせる恭子に、宗介とかなめはどんよりした視線を送った。
「俺の話を聞いていなかったのか……?」
「何でも、そういう話にしたがるんだから。別にいまさら、女らしさとかを言うつもりはないわよ。ただ、ハリセンをふるって記憶喪失になるほど相手を叩きのめし、そのことにまったく疑問を感じない――ってことが、人間としてどうかな、と思っただけで」
「人間として――か。問題ない、とは言えんかもな」
宗介が納得する。だが、恭子は納得しなかったようだ。
「だから、ハリセンを封印したの? そんなの、まちがってるよ!」
恭子が言った。
「自分の気持ちを押さえつけて短所を克服しても、ストレスを溜め込んだらせっかくのカナちゃんの長所が台無しになるかもしれないんだよ?」
「あたしの……長所?」
「そう。ストレスを溜め込んでウジウジするなんて、全然カナちゃんらしくないって!」
恭子は、ようやく気付いた。本来テンションの高いかなめがこれほど無気力になっているのは、ハリセンを封印したからであると。
「相良くんもそう思うよね?」
「ああ。らしくないぞ、千鳥」
宗介も、真面目な表情で言う。だが、その言葉がかなめの心になんらかの火をつけた。
「らしくない……らしくないって、どういうことよ!?」
かなめが宗介を睨みつける。彼女は怒っていた。なぜかはわからないが、激怒していた。
(な……なぜだ?)
宗介がうろたえる。
「『かなめらしい』ってのは、がさつで、乱暴で、暴力的だってこと!?」
「千鳥。その三つの形容詞はほぼ同じ意味だ」
冷静な宗介の指摘は、かなめの怒りの炎にガソリンを注いだようなものだった。
「っ! ……!」
怒りのあまり、かなめは声を出せない。
次の瞬間、かなめは宗介に背を向けた。
「……馬鹿!」
「待て、千鳥!」
クラスの扉を跳ね飛ばすように開けて、かなめは走り去った。その瞳が涙で潤んでいるのを宗介は見たが、その意味はわからなかった。
あとには、呆然とした顔の宗介と恭子が残った。
「なぜだ……?」
「わからないの、相良くん?」
恭子が、ちょっと怒ったように言う。
「カナちゃんは、自己嫌悪に陥っていたんだよ。だから、もっとマシな自分になろうと努力していたんじゃない。なのに、『どうせお前は乱暴な女でしかない』なんてひどすぎる!」
「いや、俺はそんなつもりは……」
「もちろん、冷静なあたしはわかってるよ? 相良くんの言葉は、本当は『俺は今のままのお前が好きなんだ』って意味だったってことは」
それも違うんじゃないか?と、宗介は密かに思った。
「だったら、そう素直に言ってあげればよかったのに!」
「しかし……彼女は一体、どうして性格を変えようなどと思ったのだ? それがわからない限り、俺は……」
目をそらす宗介に、恭子は諭すような口調になった。
「ねえ、相良くん? 相良くんが来てから、カナちゃんはちょっと変わったんだよ? それまで、どこか退屈したように生きていたカナちゃんが、元気いっぱいになって……それは、相良くんが来るまでカナちゃんの『全力』を受け入れてくれる人がいなかったからだと思う。でも、相良くんが来て、カナちゃんは自分の全力をぶつけてもそれに応えてくれるひとをみつけたんだ。だから、あんなに元気に生きているんだよ!」
「俺が……俺が、千鳥のテンションを最高に引き出していける存在だというのか?」
「そう。でも、このあいだの記憶喪失騒ぎで、カナちゃんは知ってしまった。カナちゃんの全力をぶつけたら、相良くんでも壊れてしまうってことに。だから、変わろうとしたんだよ。なのに……」
恭子の説明は宗介にはわかりにくかったが、それでも重要なことを理解できた。
「わかった……俺が、千鳥の全力を受け入れられるようになればいいということだな」
その自己犠牲とすら思える発想に恭子は驚いたが、やがてにっこりと笑った。
「わかってても、できる? 簡単なことじゃないよ」
「確かに。千鳥の全力を喰らったらさすがの俺も死ぬかもしれんな」
軽口を叩きながらも、宗介は窓の外を見た。ちょうど、かなめが校門に向かって走っているところだった。
「後を頼む」
「まかせて。ハムスターのことも」
「常盤。なんと言うか……君はすごいな。感謝する」
宗介にとって、恭子の鋭い洞察力は『すごい』の一言に尽きた。
「がんばってね」
「うむ」
次の瞬間、宗介は窓に駆け寄り、地面に向けて身を躍らせた。
「え――?」
恭子が呆然とする。窓の外から、木の枝が折れる『ばきっ!』という音がした。どうやら、窓の外の木につかまることで地面に軟着陸したようだ。
相変わらず、宗介の身体能力の高さは高校生とは思えない……恭子は、そんなことを思った。


宗介は、かなめを追って走った。
本来、二人の走力は同じくらいなのだが、かなめは明らかに無茶な加速をかけていた。あんな走り方ではすぐに体力が尽きるだろう。宗介はかなめを見失わないように気をつけながら長距離走の要領で走った。
やがて、かなめが地面にへたり込んで足を止めた。宗介も多少息を切らせつつ立ち止まる。
「千鳥……」
宗介が、声をかけた。
「……なによ?」
しばし躊躇してから、かなめが答えた。
「聞いてくれ。俺は、今はっきりとわかったんだ。君の長所とはなんなのか……」
「……」
かなめが、ゆっくりと息を整えながら立ち上がって、宗介を見る。
「それは――」
宗介の言葉を遮るように、唐突に悲鳴があがった。
「きゃあっ!?」
同時に、かなめのすぐ脇の横道から、バイクのヘルメットをかぶった男が飛び出してきた。なぜか、女物のバッグを手に持っている。
「へ?」
「げっ!?」
どかっ。そんな音がして、かなめとヘルメット男が激突する。
「あいた!」
かなめが尻餅をつくが、ヘルメット男はすぐに体勢を立て直し、逃げようとした。立派なバランス感覚である。
「そいつをつかまえて! ひったくりよ!」
女性の声――おそらくは先ほどの悲鳴の主だ――を聞いて、宗介は咄嗟に銃を抜き、威嚇射撃した。
バン! 銃声とともに、ヘルメット男のすぐ横でブロック塀が砕け散った。
思わず足を止めたヘルメット男は、ようやく立ち上がったかなめを見ると、彼女に駆け寄るそぶりを見せた。
(まずい!)
宗介はさらに撃った。今度は本気の一撃。
ヘルメットをかすめた銃弾がカーブミラーに直撃する。はずれだ。宗介の息の乱れが弾丸をわずかに逸らせてしまったのだ。
次の瞬間、ヘルメット男はかなめの背後に回り、左腕を彼女の首に回した。体力を消耗しきったかなめは咄嗟に抵抗できない。
「しまった……」
宗介がうめいた。かなめを盾にされた状況では、迂闊に発砲できない。
「なんて威力のエアガンを持ってるんだ、お前は!?」
ヘルメット男が叫ぶ。宗介の銃をエアガンだと思っているらしい。まあ、当然の思考といえるが。
「この女の首をへし折られたくなかったら、こっちに寄越せ!」
ヘルメット男が腕に力を入れる。かなめが、苦痛に顔をしかめるのが見えた。どうやら声が出ないらしい。
「おい、そのままだと千鳥が窒息するぞ!?」
言われて、多少落ち着きを取り戻したのかヘルメット男が腕を緩める。
焦燥感を何とか自制し、宗介はヘルメット男を観察した。
(可能な限り冷静に……。俺の得意分野ではないか。なのになぜ、こうも焦る?)
宗介が、ヘルメット男に下した評価は――『中の上』。
それなりに実践的な筋肉のついた体。なかなか隙のない動作。多少は場慣れしているようだ。
とはいえ、本格的な『殺し合い』の経験はないと宗介は感じた。そもそも、横道で引ったくりをするような男の戦闘力などたかが知れている。宗介なら、素手でも易々と制圧できるだろう。
かなめが人質にとられているのは厄介だったが、宗介には勝算があった。宗介が仕掛けるタイミングにかなめが合わせれば勝ち目はある。
宗介はかなめの目をまっすぐに見た。アイコンタクトが通じるはずだ、と宗介は確信していた。
だが、かなめは軽く横を向いた。目を伏せるその姿には、明確な『拒絶』の意思が見えた……何を拒絶しているのかは判然としなかったが。
(なぜだ!?)
宗介は愕然とする。カナちゃんは自己嫌悪しているんだよ――という、恭子の言葉が脳裏をよぎった。
(彼女は、『戦うこと』に恐怖心を抱いている――これまで、どんな強敵を相手にしても敢然と戦った彼女が)
宗介は、頭をフル回転させて説得の言葉を捜した。そして……意を決した。
「千鳥。聞いてくれ。君が変わりたいと思うなら、俺には制止する権利なんてない……」
かなめが顔をあげて、宗介を見た。今度は、邪魔は入らなかった。
「だが、俺が求めているのは俺のパートナーだ! いつでも背中をまかせることのできる相棒だ。それを忘れているのではないか……!?」
かなめが、軽く目を見開いた。軽く首を回して一度目を閉じ、そして開き――宗介をしっかりと見据えてきた。
その表情を見て、宗介は安心感を覚えた。
口元はきりりと引き締まり、背筋はしゃんと伸び、瞳には炎とかが見えた。
そして、なにより、彼女の魂に『炎』が燃え上がったのを宗介はしっかりと感じた。
(いつもの千鳥だ……これなら、勝てる)
「なあ……取り込み中悪いんだけどよ……」
宗介たちの会話が終わるのを律儀に待っていたのか、ヘルメット男がどこか弱気で口を挟んだ。
その時、遠くからパトカーのサイレンが聞こえてきた。ヘルメット男が目に見えて焦りだした。さすがに、人質一人で警察からは逃げられないと悟ったのだ。
「そのエアガン、早くよこせよ!」
「いいだろう。受け取れ」
宗介は、手にしたグロック19を地面に置き、蹴ってヘルメット男の足元まで滑らせた。
ヘルメット男がグロック19に手を伸ばした瞬間――宗介は疾風のごとき速さで突進した。
宗介の唐突な行動に、ヘルメット男は咄嗟に何をしたらいいのかわからなかった。
再びかなめの首を絞めると宗介を脅すべきか。それとも銃を拾うべきか。
その迷いが、隙を生んだ。
かなめが右腕を固め、ヘルメット男の鳩尾に肘を突き刺した。
「ぐえっ!?」
妙な声を出すヘルメット男の爪先を踏みつけ、緩んだ左腕を力ずくで解き放ち、かなめは拘束から逃れた。
その瞬間には、駆け込んだ宗介がタックルを食らわせている。突進のスピードを最大に利用し、なおかつ隙を生まない強烈な一撃である。
軽く二メートルは吹き飛んで、ヘルメット男は沈黙した。手足がちょっとヤバめに痙攣しているが、とりあえず生きているようだ。
「……ふっ」
「ソースケ!」
軽く息をつき、呼吸を整える宗介に、かなめが駆け寄った。
「千鳥――」
先ほどのセリフは、まるでプロポーズのようだった。なんとかせねば……などと思って振り返った宗介は、迫り来るハリセンを見た。
すぱぁぁん!
意味もなく爽やかな音を立てて宗介は吹き飛ばされ、地面に転がりながら質問した。
「……なぜだ?」
するとかなめは、すっと目をそらした。
「いや、特に深い意味はないけど……ほら、街中で発砲したらだめじゃない、って意味で」
しかし、かなめの本音は彼女の明るい表情が如実に物語っていた。つまり――『あ〜すっきりした』。
実際、すがすがしい笑顔だった。地面に転がっていなければ見とれていたかもしれない。
「ストレス解消に他人を殴るのは問題ありだぞ、千鳥……」
「あはは。ごめん」
機嫌よさそうに笑うかなめを見て、宗介はいつも思うのだった。
(一体彼女はなぜ怒り、なぜ泣き、なぜ笑うのだろう……? テロリストの行動予測の方がよほど簡単だ……)
自分には、一生理解できないことかもしれない。宗介はそう結論付けた。
「さて、逃げるわよ!」
「了解」
パトカーの音が接近してくるのを察して、宗介たちはその場をゆっくりと立ち去った。
歩きながら、かなめは穏やかな表情で宗介に問い掛けた。
「ねえ、ソースケ……」
「なんだ?」
「邪魔が入る前、あたしの長所を、結局なんだって言おうとしたの?」
「……さあな」
「あ。照れてる?」
ふい、と横を向いた宗介にかなめが笑いかける。
――宗介は、その笑顔だ、と思ったがもちろん口には出さなかった。

<ハリセン少女のAFTER THAT 終わり>


あとがき

ネオブラックタイガー(以下『ネ』):というわけで、『ハリセン少女の後日談』でした。これは『時にはTAKE IT EASY!』の文字通り後日談であります。一応、独立した形になっておりますが、興味がわきましたらそちらも読んでみてください。
かなめ(以下『か』):今回は、珍しくシリアス&ラブコメね……どうしたの? 病気?
ネ:いや、そんな心配されるようなことではないと思う。前回が完全ギャグだったから、今度はシリアスに、というコンセプトで書いていたんだけど。
か:バランスをとったってわけ?
ネ:まあ、どこを中心としてバランスをとるかは人それぞれだけどね。だから、次回はギャグかもしれないし、シリアスかもしれない。
か:はっきりしないわね。
ネ:それでは、またお会いしましょう。感想はいつでも待っています。

ネオブラックタイガーさん。有難うございましたm(_ _)m。
自分の短所と思っている部分が、他の人から見れば長所と受け取られる。ままある事です。かなめの場合はちょっとそれが強すぎますが。
大事なのは、長所であれ短所であれ、きちんと見てくれている人がいる事です。かなめには「一応」いるのですから、幸せかもしれません。
……表現方法は、かなり普通じゃない人が約一名いますが。
――管理人より。


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