『少年がスっている! 肆』
コクリコは壁に片手をつき、その場に仁王立ちになる。
その拍子に、追跡中に髪飾りが取れてほどけた髪が揺れる。
その全身はすっかり汗ばんで、服がピタリと貼りつきそうになっている。
疲れのあまり据わった目で、路地の奥に立つヴォルールを見つめた。
さっきからずっと握りしめたままの右手から考えると、どこかに指輪を捨てたり、隠したりはしていないようである。
ヴォルールも覚悟を決めたのか、堂々とコクリコの方を振り返った。
「よく、ここまで、ついて、来れたな」
ヴォルールの方も肩で息をしている。ここまで走った事など、今までなかったからだ。
よく倒れなかったなと、自分では思っているくらいだ。
「これでも、サーカスで鍛えてるんだ」
コクリコも負けじと言い返す。
「さ。指輪を返して」
コクリコはできるだけ優しくそう言うと、片手を差し出し、ずいっと一歩前に進む。
「うるさいな。取った以上、これは俺のだ」
「そんな事言わないでよ。その指輪は、大切な物なんだ」
「どうでもいいね、そんな事。高く売れさえすれば、俺は暮らしていけるからな」
コクリコは花火の過去を知っている。あの指輪は死に別れてしまった恋人からの贈り物だという事を。
花火にとっては、あの指輪は指輪以上の価値のある物なのだ。
いくら貧しくとも、盗むしか生きる術がなくとも、そういった価値までないがしろにするような真似を、コクリコは許せなかった。
「お前に何が判るんだよ。俺にはこれしかないんだよ!」
ヴォルールはそう言うと、荒い息のまま立ちすくむコクリコに殴りかかった。
いきなりの行動にハッとなったコクリコは間一髪避けるが、完全にかわし切る事はできなかった。ヴォルールのパンチがかすめ、頬にじわりと痛みが走る。
それに加えて疲れでふらっとしたが、何とかバランスをとって体制を立て直す。
「な、何するんだよ!」
「うるさい! お前みたいに『他人の為に』なんて甘っちょろい奴を見てると、虫酸が走るんだよ!」
再びヴォルールがパンチを繰り出してくるが、今度はかわしてみせた。
元々格闘の技能など持っていなかったコクリコだが、巴里華撃団に入ってからは少しずつ体術を教わっている。
もちろんまだ充分戦える程身についてはいないが、それでも相手の攻撃をかわすだけならどうにかなる。
「甘っちょろくなんかないよ。人間は助け合って生きていくんだ。それが当たり前じゃないか」
「それが甘っちょろいって言うんだよ。他人なんか信じたら生きていけないんだ」
互いに相手の両手を掴み、力比べのように押し合う。互いに相反する自分の考えを叩きつけながら。
「信じられるとか、頼れるとか、そんなモンある訳ないだろ!」
「そんな事ない! それは君がそういう人に、出会ってないだけなんだ!」
力では一方的に押されているコクリコだが、言葉では一歩もひけをとっていない。
「お前みたいな奴に、俺の気持ちなんか判る訳ない!」
「判るよ!!」
コクリコは今までで一番強く叫んだ。
「聞いた風な事を言うな!」
「ウソじゃない!」
力負けして壁に押しつけられたコクリコが、力一杯叫び返した。
そしてその叫びは、ヴォルールの押す力を少しだけ弱めた。
「…………ボクは、ベトナムで生まれたんだ。パパはベトナム人だけど、ママはフランス人なんだ」
両親の国が違う。すなわち混血児。
混血児は、子供的な差別意識が一番最初に働く「異物」でもある。
それはヴォルールにも容易に想像がついた。
「パパは戦争で死んで、ママもいない。パパの親戚が引き取ってくれたけど、ご飯を食べられた日の方が少なかった。他の人は食べてるのに、ボクだけ食べられない日だってあった」
ヴォルールの押す力が、明らかに弱まった。けどコクリコは押し返す事なく言葉を続けた。
「けどしばらくしたら別の親戚の家に預けられて、そこでも同じような暮らし。そんな感じで、親戚中を転々として暮らしてたんだ」
コクリコの言葉を、ヴォルールは身動きせずに聞いていた。
そう。自分が体験した事とほとんど同じ生活を、この子は送っている。それが判ったからだ。
「けどボクは盗みはしなかった。村には盗める程の野菜とかがなかったせいもあるけど、そんな事をしたって、お腹は膨れるかもしれないけど、今の暮らしが変わる訳じゃなかったから」
コクリコは、そこで言葉を切った。
「……それに、ボクの居場所は、そこにしかなかったから」
自分の過去を語って昔を思い出してしまったのだろう。コクリコの目にうっすらと涙がたまっている。
「それに泣いてると、みんなボクの事をよけいにいじめてきた。だからボクは笑顔を作るんだ。そうすれば、自分が辛くても、いじめられる事は少なかったから……」
そう言って涙を拭くと、コクリコは笑顔を作った。心からの笑みではない。形だけの、ぎこちない笑み。
そう。辛い事を耐える為の、作られた笑顔。
ヴォルールの手が、ギクシャクしながら下ろされた。
コクリコは大通りへの道を塞ぐように立ち、彼を観察していた。
やがて彼は絞り出すような声で、
「けど、お前はみんなに好かれてるじゃないか」
うつむいたままだったが、彼は確かにそう言った。
「笑ってるからか? 笑えばいいのか? 笑っていればいいってのか?」
彼の声は、わずかながら涙声になっていた。かすかに肩を震わせて、一言一言区切るように話す。
「……そんな事、ある訳ないだろ」
押し殺したようなヴォルールの一言に、コクリコの背筋が凍りついた。
そのくらい寒々とした雰囲気が、その言葉にこもっているのを感じたからだ。
「やっぱりお前の言う事は、甘っちょろいよ」
冷たくそう言ったヴォルールの表情には、何の感情も浮かんでいなかった。
「それに、自分ができたから俺にもできるよっていう、説教臭い言葉はうんざりだ」
ヴォルールは再びコクリコと向かい合う。
「どけよ! 俺はこいつを売っ払って、しばらく暮らせるだけの金を手にするんだから」
握ったままの右手に、さらに力がこもる。
「それに、金持ちから奪い取って何が悪い! ああいう金持ちからこそ、俺達がふんだくってやらなきゃならないんだ!」
その迫力は、先程のコクリコの勢いを遥かに上回る物だった。
しかし、コクリコもいつまでも凍りついている訳ではない。すぐさま反撃に出た。
「それじゃダメだって言ってるじゃないか。持ってるお金がなくなったから強盗をして。そんな事をくり返す生活なんて、長く続く訳ないよ」
「だから、そういうのが余計なお世話だって言うんだよ!」
その言葉を皮切りに、ヴォルールとコクリコの言い争いが再び始まった。今度もどっちも引かない、決して交わらない論争。
互いの立場の意見が飛び出した論争は、すぐに単なる悪口の言い合いに変わる。
そして、それが口ではなく手になるのにも、時間はかからなかった。
ヴォルールとコクリコは地面を転がりながら相手の頬を殴ったりひっかいたり、はたまたつねったり引っぱったり。
どこからどう見ても、子供同士の大げんか。なりふり構わぬ取っ組み合い。
こうなるともう主義主張などどうでもよくなる。いかにして相手を倒すか、その一点に目的が集約される。
これは国同士の戦争でも同じ事だが、それと例えるにはあまりに失礼か。国同士ではなく子供達に。
だがやっぱり同じ年代とはいえ男女差が如実に表れるのは、こういう取っ組み合いだ。
純粋な力では、やっぱりコクリコに勝ち目はなかった。
それに、その差をくつがえせる程、格闘の技量は上がっていないのだから。
とうとうコクリコは大の字に寝転がって動かなくなった。
もちろん死んでしまった訳ではない。疲れてヘトヘトになってしまっただけだ。
ヘトヘトになったのはヴォルールも同じだ。
孤児院にいた時も何度かケンカになった事があったが、それでもここまで決着が長引いた事はなかった。
だが、ヴォルールの方は立ち上がるだけの体力が残っていた。
「……これ以上、余計な、こと、するんじゃ、ねえぞ」
壁に手をついて、ふらふらと歩き出したヴォルール。寝転がったままのコクリコを見ようともしない。見る余裕がないと言った方が正確だろう。
ヴォルールが去って、裏びれた路地に一人転がったままのコクリコ。
ハアハアと荒い息の為、胸が激しく上下している。だが、こんな路地に顔を出す大人などいよう筈もない。
コクリコは今「一人」である事を嫌でも実感していた。
「余計な事、か……」
血の味が残る口が、小さく開いた。その言葉は誰もいない路地の中に舞い、すぐさま消え失せた。
「余計なお世話、なのかな」
コクリコの右腕が、彼女の顔を覆い隠した。
しかし、コクリコの目から流れる筈の涙がこぼれる事はなかった。


大神がコクリコを探し歩いていた時、向こうからコクリコが歩いてくるのが見えた。
しかしその足取りはとぼとぼとしており、元気はつらつな彼女らしくない。
近づいて判ったが、髪飾りが取れた髪はくしゃくしゃに乱れていた。
さらに、頬には殴られた痕があり、さらに水兵服も埃まみれだった。
そして何より今にも泣き出しそうなのがバレバレの、悲しそうな目。
その様子で追跡劇の結末はすぐに理解できたが、大神はどう声をかけていいものか判らなかった。
「あ……その……ケンカにでも、なっちゃったのかい?」
コクリコはしばらく黙ったままだったが、やがて、
「イチロー。逃げられちゃった」
元気なくそう呟くコクリコ。いつもの元気な様子を知っているだけに、その表情は痛々しい。
「ボク、あの子を何とかしてあげたかったのに……。余計なお世話だって、言われちゃった」
そう言って笑顔を作って大神を見上げた。
悲しい筈なのに、胸が痛い筈なのに、泣きたい筈なのに、それでも耐える事を覚えてしまったコクリコの、ぎこちない作られた笑顔。
大神は何も言わずに彼女をきつく懐に抱きしめた。まるでその笑顔を他人に見せまいとするかのように。
「コクリコ。こういう時は泣いていいんだよ」
「けど、ボク……」
「いいんだ」
有無を言わせぬような口調だが、その言葉は優しくコクリコの胸に届いた。
「……イチロー……」
彼女の目から、ゆっくりと静かに涙がこぼれ落ちた。
それでも声を殺して泣くコクリコに、大神はその背を撫でてやる事しかできなかった。


コクリコから逃げ切ったヴォルールは、暗くなるのを待ってうらぶれた路地の一画に姿を見せた。
その頃には昼間のケンカの疲労もすっかり回復していた。さすがに叩かれたりひっかかれた痕まで完治とはいかないかったが。
彼がここに来た理由は簡単だ。ここに拾ったり盗んだりした金品をこっそり換金してくれる、一人の商人がいるからである。
改めて手に入れた指輪を見てみる。
月明かりの下で鈍く光る銀製品の指輪。模様や細工は一切ないシンプルな物だが、それなりの額になる事は間違いなかった。
財布の方は全部取り上げられたが、この指輪を売り払えばそれ以上の「収穫」になる事は間違いない。
ヴォルールは、少しでも「鑑定額」が上がるよう、薄汚れた上着で懸命に指輪を磨き出した。

『そんな事をくり返す生活なんて、長く続く訳ないよ』

ふいに、コクリコがさっき言っていた言葉が蘇った。
確かに彼女の言っている事が、ある意味真実である事は、自分でも判っている。
ひったくるテクニックや逃げ足の早さは、永遠に維持できる物ではないからだ。
だが物を盗むのに成功した、ある種の達成感と快感は、もう既にこの身にしみついている。
そして、達成感や快感という物は、なかなか捨て去れるものではない。
どうせ真っ当な生き方も死に様も期待していない。自分の好きなように生きるしかないと決めているのだ。
しかし、コクリコの言葉が、彼の心の中でどんどん膨らんでいく。大きくなっていく。
ヴォルールは、まるでそれから逃れるように、指輪を磨く事に専念し出した。
「待ってたよ」
暗がりの中からいきなり声をかけられて、ヴォルールは慌てて指輪を握りこんだ。
そこから姿を見せたのは、緑のコートにヒビの入った眼鏡をかけた女。ロベリアだった。
「『何でここが判った?』って顔してるな。拾ったり盗んだりした物を換金してくれる所は、この辺りにはここしかないからな」
ロベリアはそう言うと、寂れた裏口にしか見えない木製の扉を、指先で軽くトントンと叩いてみせる。彼女はヴォルールを冷たく見下ろすと、
「人が滅多にしない『授業』を抜け出すとは。死にたいみたいだな」
眼鏡をすっと上げ、短く言う。その言葉は鋭いナイフのような冷たい印象を与えた。
その言葉の雰囲気に押されて一歩後ずさったヴォルールだが、ロベリアがこの指輪の持ち主と顔見知りらしい事を思い出すと、
「な、何だよ。取り返しに来たのか?」
強がりにしか聞こえない口調で言い返して来た。するとロベリアは小さく笑うと、
「誰がそんな正義の味方みたいな事するかよ。言ったろ。『授業』だって」
彼女はヴォルールの顔を覗き込むようにしてかがむと、
「お前だって名前を聞いた事くらいあるだろ? このアタシ、ロベリア・カルリーニの名前をさ……」
その名前を出した途端、ヴォルールの顔が凍りついた。
懲役一千年を超えるという、巴里始まって以来の大悪党。彼女の事は自分のような子供だって知っているのだ。
「せっかく泥棒の大先輩様が、ありがたーい訓示を垂れてやろうってのに。逃げるとはどういう了見だ?」
直後、ロベリアの足がヴォルールのみぞおちに鋭く叩き込まれる。彼は身体をガクリと折ってその場にうずくまった。
ロベリアは「やっぱりな」と短く呟くと、
「盗んだ物を取られた事ないな、お前?」
冷たくそう言い放ち、さらに背中に肘を落としてから、サッカーボールのように腹を蹴り飛ばし、壁に叩きつける。
彼は背中を強く打って激しく咳き込むと同時に、胃の中の物を吐き出した。
ヴォルールは咳き込みながらも何か言い返そうとするが、全く言葉になっていない。
「盗んだ物を取られるのが嫌って言うのか? 泥棒にそんな理屈が通る訳ないだろ」
ロベリアはヴォルールの右手を踏みつけると、淡々と話を始めた。
「だから言ったんだよ。お前には技術はあっても覚悟とセンスがないって」
感情を込めずに淡々と話しているが、その顔がどこか悲しげなのは気のせいか。
「泥棒ってのは、失敗したら総てを失う。自分の財産。身の安全。世間の評価。何もかもがね。そういうリスクを背負って、それを覚悟でやらなきゃならない」
事実、ロベリアのこれまでの泥棒人生でもそうだった。盗みに失敗して暴行を受けた事もある。せっかく盗んだ物を力づくで奪われた事もある。狙っていた獲物を横取りされた事もある。
怒鳴っている訳ではない。しかし静かな言葉の中にある圧倒的な威圧感。自分が体験しているからこそ語れる事実。
事実以上に説得力のある話は存在しないのだから。
「……そう。失敗したら死ぬくらいの覚悟が、お前にあるのかい?」
うずくまったままの彼の首を片手で掴み、そのまま持ち上げて壁に押しつけるようにして絞め上げる。
「判るか? それがないうちは、どんな盗みも遊びで終わる。しかもガキには過ぎた遊びだ」
締め上げる力が一層増し、ロベリアは鼻が触れ合うくらいに顔を近づける。それから相変わらず淡々とした声で、
「お前みたいに遊び半分で勤まる程、泥棒稼業は甘くないんだよ、ガキが」
「……っ。……」
ヴォルールは何か言い返そうとするが、首を絞められているので話せない。懸命に拘束を解こうと足をバタバタさせるだけだ。
ロベリアは、さっきからずっと握ったままのヴォルールの右手を見た。度重なる攻撃にもかかわらず、その手は固く握られたままだった。
「……ったく。三流のくせして、執着心だけは一人前か」
ロベリアは急に興味が失せたようにヴォルールを荒っぽく離すと、
「判ったら、あとは自分で決めな。足を洗うか、盗みを続けるか……」
ロベリアは殺気のこもった目で彼を見下ろすと、後ろを振り向きもせずにそこから立ち去った。
ヴォルールが気を失う直前に見たのは、そんなロベリアの後ろ姿だった。
そして心にこだましていたのは、コクリコの言葉だった。
『そんな事をくり返す生活なんて、長く続く訳ないよ』。


――それから六十年くらい経った頃。
とある小さな町で、一人の老人が息を引き取ろうとしていた。
子も孫もなく、ほんのわずかな蓄えも、既に総てが譲渡済だった。
「これを……最後にしました」
微かに握った右手を持ち上げると、不意にぽつりと言葉を漏らした。
「あの人は、こんな自分を許してくれるだろうか……」
誰に言ったのかも判らない、懺悔をするような力ない言葉。
「……神父を」
手首を取った医者が、淡々とそう告げた。それが老人の最期の言葉となった。
医者は握ったままの彼の右手をそっと広げ、その中に銀の指輪を発見した。
そう。今彼が持つのは、小さな指輪一つだけ。
黒ずんだ金属の指輪。それが銀製品である事を知っている物は数少ない。
医者がそれを見ていると、かなり読みづらいが、指輪の内側に文字が刻まれているのが判った。
「H・A・N・A・B・I……?」
フランス語ではなさそうなその単語に医者は首をひねり、彼の手にそっと握らせた。
その彼の死に顔は、まるで何かから解放されたような、非常に澄み切った、穏やかな表情であった。

<少年がスっている! 終わり>


あとがき

「少年がスっている!」。いかがだったでしょうか。
ふざけたタイトルに似合わぬ、ちょっぴり重め(?)の話。いや、重くはないか。明るくないだけで。
『ハッピーエンドの円満解決』が基本のサクラ大戦SSにおいて、あえてそうとは言えない話にしてみました。
彼女達の行動の総てが、良い方向に行くとは限りません。報われるとは限りません。奇跡とは毎回起こる物ではないのです。
彼女達とてミスもすれば過ちも犯し、空回りする事だってあります(エリカに限ってはいつもそうかもしれませんが)。
そういう事があっても前向きに歩いていってほしいという、個人的な思いのせいかもしれませんが。
今回の主人公は一応コクリコのつもりなんですが、ロベリアが目立っちゃったかなぁ。動かしやすいんですよ、ロベリアって。特に性質が正反対のグリシーヌとからませると(笑)。
余談ですが、ココで出てきた少年・ヴォルール(voleur)は、仏語で泥棒の事です。

ではここで、タイトルの元ネタばらしコーナー。
今回は1956年のイギリス映画「少年が知っている!」を拝借致しました。
警官を父に持つ少年が憧れている少女。彼女に頼まれた渡した、父親の制服。だがそれは、彼女とその恋人の強盗計画に利用される物だった……。という感じのサスペンス物です。
毎度お馴染みのセリフですが、この話との因果関係などは全くありません。

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