テーブルトークリプレイ
『大神ぬきの午後 その肆』

【運がいいのか、悪いのか!?】

DM:じゃあ、「ターン・アンデッド」をやろうか。レベル2の僧侶で相手がゾンビだから、2D6を振って7以上なら成功だよ。
エリカ:判りました。それじゃあ……ていっ。やりました、9です!
コクリコ:お見事。
DM:それじゃあどれだけ追い払えたか。(ダイスを振る)出た目が5だから……。
グリシーヌ:ゾンビなら2体だね。
DM:(計算早いな)そう。ゾンビはぎこちない動きで部屋から出ていこうとする。道は開けておいてやって。
ロベリア:残るは1体。楽勝楽勝。
DM:じゃあ、ゾンビの攻撃から片づけちゃおうか。手近にいるのはコクリコなんだけど……あ。5じゃ当たんないや。
コクリコ:プレートメイルの威力!
グリシーヌ:では、後はそいつを倒して、この部屋から出ていこう。
ロベリア:隠し扉とか調べてからね。
DM:ところがそううまくはいかない。公平にオープンダイスといこうか。1・エリカ、2・グリシーヌ、3・コクリコ、4・ロベリア、5・花火としておこうか。……5だから花火!
花火:何が起こったんです?
DM:君の目の前に何か落ちてくる。赤茶色した3フィート(90センチ)くらいのヘビみたいににょろにょろした……。
花火:なんなんです?
DM:ヒルなんだけど。
ロベリア:また出たのか!?
DM:じゃあ、不意を打ったかどうかの判定。振るのは花火にしてね。こっちは4。
花火:こっちは……1です(泣)。
DM:それなら遠慮なく花火に襲いかかる。……ありゃ外れた。
花火:近距離すぎて弓は使えないし……距離を取ります。
グリシーヌ:では、その隙に叩き切ってやる! DM。こいつのACはいくつだ。
DM:7だけど。その代わり、HPはあるよ(ルール上だと10〜50くらいのHPになるのだが、ここでは若干弱めの20に設定)。
グリシーヌ:問題ない。ダメージは……ああ、1しかない!
DM:ボーナス含めて4か。それならいくら何でも倒れない。
エリカ:あ。マシンガン撃っちゃっていいですか? やってみたかったんですよ。
グリシーヌ:構わん。思いっきりやれ!
エリカ:は〜い。えーっと命中判定……あ。19出ました!
ロベリア:偉い!
エリカ:で、ダメージは……5です!
DM:じゃあヒルは10ポイントのダメージっと(ありゃ。これで計14ポイントか。残り6しかないぞ)。ロベリアとコクリコは?
ロベリア:アタシは入口で見張り。追っ払ったゾンビが戻ってくるかもしれない。
コクリコ:じゃあ、こっちは最後に残ったゾンビに攻撃! 命中で4ダメージ。
DM:残念。まだ生きてる。
エリカ:ゾンビが生きてるってのも変な表現ですよね。
DM:じゃ、今度は普通にイニシアティブだね……あ。そっちだ。
ロベリア:アタシは見張り続行。
グリシーヌ:貴様手伝え! よし、今度こそ! あ、外した!!
花火:こっちもです。
コクリコ:こっちはゾンビにとどめ! 命中でダメージ2。大丈夫?
DM:大丈夫。それでちょうどお亡くなりになりました。
エリカ:ゾンビは2度死ぬ(笑)。じゃあ、こっちはもう一回マシンガンで。あ。外した!
DM:弾丸はきちんと減らしておいてね。じゃあヒルの攻撃〜。あ。エリカに当たった。ダメージは……6点。
エリカ:ウソ!! あと1しか残ってませんよ!!
DM:追い討ちをかけるようで悪いんだけど、「麻痺」のセービングスローしてくれない?
セービングスローとは、通常の攻撃以外(毒・魔法・ドラゴンブレス等)の影響を免れるためのチェックです。「死の光線/毒」「魔法のワンド」「麻痺/石化」「ドラゴンブレス」「呪文/ロッド/スタッフ」の5つに分かれております。
成功すれば無害、もしくは半分のダメージで済みます。どうなのかは受けた攻撃によって決まります。
これは、キャラクターの職業によって決まっており、物によっては能力値による修正があります。
セービングスローをするとなれば、キャラクターはD20を振り、その数値以上の数を出せばいいのです。
エリカ:「麻痺」? 14以上ですか。えい。あ。ダメです〜(泣)。
ロベリア:ちょっと待て。ヒルにそんな特殊攻撃あったか?
DM:ルール通りだとパターン化するから、ある程度なら変更しても良い、とルールブックにもある。問題ない。じゃ、エリカは数ターン(2、30分)麻痺して何にもできないからね。
エリカ:せっかく活躍できたのに〜(泣)。
DM:あと、次のラウンドでイニシアティブとれなかったらエリカは血を吸われて死ぬからね。
エリカ:えー! 皆さん頑張って下さいね!!
ロベリア:大丈夫。6が出りゃこっちのもんだ。
DM:甘い。こっちも6なら同時行動扱いで、エリカは死んじゃうよ……ありゃ、2だわ。
花火:では、ここでとっておいた「マジック・ミサイル(ダメージはD6プラス1)」! よし、ダメージ7点!
DM:ダメージマックスだね。それでヒルは死んじゃうよ。エリカはようやく解放される。麻痺したままだけどね。
コクリコ:テーブルトークでよかったよね。これがHな同人誌だったら何されるかわかったもんじゃないけどね(笑)。
グリシーヌ:そうだな。あまりにも安直で見たくもないがな。
ロベリア:そうそう(苦笑)。ところで、部屋の外はどうなってる?
DM:さっきゾンビが出ていったよね? そのせいか狼たちは逃げたよ。やっぱりゾンビが怖いんだろうね。
それから一行は入口に見張りを立て、部屋の中を探索したが何も見つからなかった(実際何もない)。
30分後、エリカが麻痺から回復し、支給されたポーションでHPを回復した。
本当は「キュア・ライト・ウーンズ(軽傷治癒)」扱いのポーションで麻痺を治す事もできるのだが(この魔法はHP回復か麻痺のみの治療とどちらか選べるんです。同時はダメ)、ポーションがもったいなかったので。
DM:それじゃあ、この部屋を出るって事でいいね?
グリシーヌ:狼たちはいないんだな?
DM:今はいないよ。少なくとも見える範囲には。
グリシーヌ:操られていても、本能的な事には逆らえなかったようだな。
ロベリア:……って事は、あの麻痺は「ヴァンパイア・バット」のヤツだったんだな。
エリカ:そうだったんですか?
ロベリア:ああ。確か。血を吸われて死んだらアンデッドとして復活すると思った。
DM:よく覚えてるねぇ。確かにそっから取ったんだけど。
グリシーヌ:やはり、斬っておくか?
DM:ああ。斬らんといて。無事だったんだから。
グリシーヌ:……そうだな(残念そう)。
花火:では、部屋を出て左に進みましょう。
DM:T字路に出ました。
花火:(地図を見て)では、そこを左に。
DM:(地図を見間違えるかどうかのチェック……大丈夫か)では、左に曲がる。
それから階段を降りたところの曲り角からネズミがちょろっと出てきた時に、コクリコがビックリしてしまったくらいで、特に何も起きなかった。
DM:曲り角だね。前と左に道が伸びている。でも、前の方は突き当たりに上に行く階段が見えるね。
花火:でも、正解の出口は左ですよね?
コクリコ:でも、何かありそうだけどね。
ロベリア:時間もないしな。
エリカ:でも……気になりますよね?
グリシーヌ:だが、全部の部屋に行っていたのでは時間がいくらあっても足りない。今までだって、隠し扉を見つけ損なっているかもしれないしな。
DM:(考えはいいけど、隠し扉はないんだよ)どうするの? 行くの?
エリカ:時間がないんなら止めておいた方がいいんじゃないでしょうか?
ロベリア:やむを得ないか。先を急ごう。
DM:(あっちには重要な物があったのに。ま、いいか。戦闘には影響ないし)では、左に曲がる、と。
グリシーヌ:とにかく、先を急ぐ。どのくらいかかる?
DM:端まで行くには、今のスピードだと40分ちょいかかるね。
ロベリア:誰かさんのせいで……。もう少し急ぐ事はできないのか?
DM:できるよ。その代わり「疲労」という事で「我慢強さ」のチェックをしてもらうよ。失敗したらだいたい1時間くらい休憩に当てなきゃならないけど。
コクリコ:しょうがない。それなら普通に進んだ方がいい。
グリシーヌ:コクリコに賛成。
花火:そうですね。それがいいでしょう。
DM:では進んだ、と。(ダイスを振る)特に障害になるような事は起きなかった。突き当たりに上へ行くハシゴがかかってる。
エリカ:じゃあ、そこから出る、と。
DM:ところが、いじわるなDMは、すんなりと出してはあげないのだ。
エリカ:と言いますと?
DM:確かに上に登るハシゴがあるんだけれども……。途中で壊れてなくなってる。
花火:確かにいじわるですねぇ。
グリシーヌ:ヤツが壊したのか?
DM:可能性はある。あくまで可能性だけど。
コクリコ:壊れてるって言っても、どんな感じに壊れてるの?
DM:そうだね。高さはだいたい5ヤードちょい(4.5メートル)。下から1ヤードくらい登ると、上2ヤードが壊れてるのが判る。そこから上2ヤード分は無事なんだけど。
グリシーヌ:だが、下1ヤードと上2ヤード分は無事なのであろう? 2ヤードはだいたい180センチだから、コクリコ以外なら手を伸ばせば届くと思うが。
ロベリア:そのまま昇って、力一杯押せばどうにかなるんじゃないか?
DM:ちょっと待ってよ。上のハシゴに手は届くけど、そのままだと宙ぶらりんになるんだけど。少しの間は腕の力で登らないとならないよ。壁はつるつるしてて取っかかりないから。
花火:それでは、ここはグリシーヌの出番ですね。「筋力」18。
グリシーヌ:よし、任せておけ。そうだ。誰がロープを持ってたっけ?
エリカ:は〜い、わたしが持ってま〜す。
グリシーヌ:では、それを私が持って……ハシゴにしがみつく。
DM:片手で?
グリシーヌ:訂正する。レンジャー部隊のように身体にたすきがけにする。
エリカ:頑張って下さいね。
DM:ハシゴには手が届くから、別にチェックはいらないか。問題はここからだよ。腕の力で昇るんだから……「筋力」だね。能力値チェックといこうか。
コクリコ:でも「筋力」18なら殆ど成功じゃない?
DM:すんなりと出してあげないって言ったでしょ? まず普通にチェックして1ヤード分登る。そしたら次はさっき出した数値以下を出す。そうすれば完全に登れた事にする。
グリシーヌ:そんなに厳しいのか?
DM:そのくらいじゃないと面白くないよ。頑張ってね。ちなみに失敗したら落下のダメージがあるから。
エリカ:フレ〜、フレ〜、グ・リ・シ・イ・ヌ〜♪
グリシーヌ:踊るな、エリカ! ……むっ、9か。
DM:では、上側のハシゴの半分までスルスルと登っていく。
エリカ:がんばれ、がんばれ、グ・リ・シ・イ・ヌ〜♪
グリシーヌ:だから踊るなと……おお、8。ギリギリセーフだ。
一同:おお〜(拍手が起こる)。
グリシーヌ:あとは簡単だ。足が届くから力も入る。蓋をどけるにはどうすればいい?
ロベリア:やっぱ「筋力」しかないでしょ?
グリシーヌ:(ダイスを振って)おっ。5だ。
DM:あの、決める前に振らないでよ(苦笑)。でも、それならいいや。開いた事にする。
グリシーヌ:では、私がここからロープを垂らすから、一人ずつ登ってこい。
コクリコ:ちょっと待って。このポールアックスをグリシーヌに渡せないかな。
DM:まあ、ポールアックスは2ヤード弱だし、穴は5ヤードちょいだ。穴の外に投げるってんなら……うまくいけば大丈夫。
ロベリア:こんなもんどうするんだ?
コクリコ:これの真ん中にロープを結んで、穴の上に置いとけば、一人で支えるよりも楽に支えられるんじゃないかな? どうせ短い距離なんだし、曲がったりしないでしょ?
花火:なるほど。それはいいアイデアかも。
エリカ:さすがです!
DM:じゃ、やってみる?
ロベリア:これはやっぱり投げ武器と同じかな?
DM:……そうだな。穴を目標に見立ててTHAC0を使おうか。普通に投げるんじゃないし、投げ用の武器でもないから、近距離ボーナス抜き。に加えペナルティ1ね。ACは8にしとこう。
ロベリア:それじゃあ19(THAC0)−8(目標のAC)−2(敏捷性ボーナス)+1(ペナルティ)で、10以上か。出ろ。おお。危ない。10だ。
グリシーヌ:それで、私は受け取る訳か。
DM:数値ギリギリだったから、掴めるかどうかのチェックだね。やっぱりここは敏捷性かな。修正はなし。
グリシーヌ:よし。9。こういう時ちゃんと決めてこそ、だ。
エリカ:お見事!
グリシーヌ:じゃあ、ポールアックスの柄にロープを結んで、垂らす。さ、登れ。
DM:ホントはいろいろと「登はん」関係のチェックをやろうかと思ったんだけど、結構登りやすくしてくれたからグリシーヌ以外の全員は「敏捷性」チェックしてみようか。19、20以外なら成功ね。あ。それでも修正は効くからね。
ロベリア:問題ないね。
花火:大丈夫です。
コクリコ:ボクも。
エリカ:……。
DM:どしたの、エリカ?
エリカ:出ちゃいました。20(泣)。
ロベリア:こんな時に出すかねぇ。せめて戦闘の時にとっとけよ。
DM:じゃあしょうがない。D4振ってダメージ計算して。
エリカ:え〜ん。1ですぅ。
ここに置いていく訳にもいかないので、もう一度チャレンジさせる。ところがエリカはまた20を出して4のダメージを受けてしまう。また失敗したらHPが0になりかねないので、エリカにはロープをしっかりと掴んでもらい、4人が引っぱり上げる事にし、それには成功する。
手持ちのポーションを飲んで体力を回復させるが2ポイントしか治らず、かなり落ち込み気味のエリカである。
ちなみに、みんながどう行ったのかは、だいたいこんな感じ。


【いよいよ対決!?】

DM:じゃあ、とりあえず全員森の中に入れた、と。と言っても、みんながいるのは石畳を敷いた小道なんだけどね。
エリカ:でも、結局バリアを解除してませんし、中にも解除装置みたいなのはなかったですし。
コクリコ:あ、そう言えばそうだった。すっかり忘れてた。
ロベリア:確か、言い出したのはコクリコだろう。自分で忘れててどーすんの!
エリカ:もしかしたら、さっき行くのやめた所にあったんじゃ?
グリシーヌ:今頃言っても遅い!
DM:そうそう。今頃言ってもね。それに、行かせてくれそうもないよ。
花火:なぜです? もしかして……。
DM:そう。君たちの目の前に、いかにも怪しい男が一人。
ロベリア:加山か?
グリシーヌ:なんだ。
DM:ちっがーう! 怪人の方だよ! その数1名。
ロベリア:そうじゃなきゃ困るよ。多対一でボコにするんだから。で、そいつはどういうヤツだ。
DM:一口に言うとワーウルフだね。丈の長い真っ黒のコート着てるけど。
コクリコ:狼の顔で? ビジュアル的には結構カッコイイかも。
DM:じゃあ、彼が喋るから聞いててね。「我が名はルゥ。誇り高き剣狼である。我が住処を荒らす小兎ども。無事に帰れるとは思わぬ事だな」
コクリコ:ふん。ウサギはウサギでも、こっちはボーパルバニー(WIZARDRYに登場します。時々首を刎ねる「クリティカルヒット」を繰り出してくる)だぞ(笑)。
ロベリア:じゃあ、首を刎ねなきゃね(笑)。
グリシーヌ:蒸気獣がいないなら幸い。叩き斬る!
花火:でも、確か、ライカンスロープって、普通の武器じゃダメージを受けない筈では?
コクリコ:こっちは武器に霊力を込めるってのじゃ、ダメ?
DM:ま、そういう事になるだろうね。ルゥの方は静かながらもやる気満々だね。じゃあ、イニシアティブから行こうか。こっちは3。
グリシーヌ:こっちは4だから先攻。そいつのACはいくつだ!
DM:5だけど。
グリシーヌ:11か。くっ、外した!
花火:こっちもです。
エリカ:わ〜ん。外しちゃいました〜(泣)。
コクリコ:こっちはダガーを投げる! ……当たって、ダメージが3ポイント。
ロベリア:じゃ、こっちもダガーにしとこうか。おっ、4ポイントだ。
DM:いくら何でも7ポイントのダメージで怯む訳はない。こっちの攻撃……と言いたい所だけど、どういう陣形になってんだ?
グリシーヌ:そいつの周りをこう囲むように、だな(と言ってメモに書く)。
DM:それならグリシーヌだけだな。ルゥの目が鈍く光った。この場合……「呪文」でいいかなぁ? セービング・スローして。
グリシーヌ:ふっ。成功。吠える声で身がすくむとかあるからね。気をつけた方がいい。
DM:では、次のラウンド行こうか。
だが、次のラウンド。その次のラウンドともどちらも攻撃は命中せず。そして次のラウンド。先手を取ったルゥの恐ろしさがついに出た。
DM:ルゥの目が鈍く光った。今度のターゲットは……エリカ。セービング・スローね。
エリカ:大丈夫です。呪文なら13以上で成功ですから……あ。1ですぅ〜(泣)。
コクリコ:ついてないなぁ。でも、どうなっちゃうの?
DM:エリカは頭の中に「お前の隣にいるヤツは敵だぞ」って声が聞こえる。
ロベリア:まさか「チャーム・パーソン(魅了)」!?
DM:あったり〜。という事で、エリカくんはこっちの味方〜。
グリシーヌ:楽しそうに言うな! マシンガンが炸裂したらどうしてくれる!
エリカ:という事は……敵になる訳ですよね?
DM:そういう事。でも、弱い物だからこのラウンドが終われば解けるけど。そういう事でエリカくん。隣にいるグリシーヌくんに攻撃。
エリカ:は〜い。でも19(THAC0)−3(目標のAC)−1(近距離射撃ボーナス)+1(敏捷度ペナルティ)なんて命中する訳……あ。20出ました。ごめんなさい〜。
エリカ以外:出すんかい!!
エリカ:ダメージは……5だから10ですね。
コクリコ:エリカ〜!!
グリシーヌ:くっ。あっという間にピンチじゃないか。残り2だ。
DM:とにかく、そっちの攻撃。
花火:では、グリシーヌのかたき! 命中。ダメージは5点。
ロベリア:じゃあこっちはバーニング・オイル! 命中の6点。
コクリコ:こっちはもう一回ダガーを投げる! 当たって5点。
DM:なんか、みんな凄いね(汗)。
グリシーヌ:こっちはポーション飲んで回復。回復5点。
エリカ:じゃあ、チャームが解けますね。「あれ? グリシーヌさん。どうしたんですか、こんなひどいケガを(笑)」
グリシーヌ:……もういい。以後気をつけろ(やや怒)。
DM:(ふむ。半分以上ダメージを受けたか)するとルゥは指笛を吹いた。ピィって音が森に響く。ちなみにイニシアティブ決めてないけど、悪党独自のスペシャル行動と思って。
ロベリア:何をしたんだ?
コクリコ:もしかして、狼を呼んだとか!?
花火:狼ならいいですけど、蒸気獣が出る可能性もありますよ。
DM:そこで、グリシーヌの携帯キネマトロンにシーから通信が入る。「森を包んでたバリアが消えました」って。
エリカ:ナゼなんでしょう?
ロベリア:とにかく、なくなったんなら好都合。急いで光武のところに戻るぞ。
エリカ:でも、どっちに行けばいいんです?
DM:今君たちがいる場所から東に2分の1マイル(800メートル)弱って感じかな。でも、とりあえずビジュアルシーンを続けさせてね。ルゥの背後にいきなりバリバリって稲妻が走ると、彼の後ろに3ヤード(270センチ)くらいの鉄の巨人が……。
一同:やっぱり〜〜!!
DM:花火の予想通り、彼の蒸気獣ね。ちなみに名前は「ソロ」。オオカミ型だよ。
花火:ソロ……独唱。独奏。そんな意味ですね。番外編にはピッタリかも。
DM:外見は狼の背中に人間の上半身がくっついてるって感じかな。長くはないけど鋭い爪が両手についている。そんな蒸気獣が君たちを見下ろしている。
グリシーヌ:敵に後ろを見せるのは嫌だが、生身では勝てん。光武を取りに行くぞ。
コクリコ:ごもっとも!
エリカ:でも、あっという間に追いつかれちゃいますよ。どうするんです?
ロベリア:こうする! バーニング・オイルを投げる! ルゥに命中。ダメージは……ああ、しょぼい3点。
DM:ありゃ。投げられた。じゃあ、彼は2ラウンドの間火に包まれる。
コクリコ:でも、20秒くらいなら100メートル走れればいい方だよ。
ロベリア:それでも走るっきゃないだろ? ホントは誰かに足止めを頼みたい所だけど、んな事できないし。
エリカ:足止めにもなりませんしね。
DM:じゃあ、20秒後。ソロに乗ったルゥは当然追いかけてくるよ。もちろんあっという間に追いつかれる。
コクリコ:も〜ダメだ〜〜。DMのアホー!!
DM:もちろんここで終わっちゃう訳じゃないよ。ちゃんと助けが来てくれます。
グリシーヌ:助け?
DM:そう。君たちの前方から蒸気併用霊子タービンの音が聞こえてきた。間違いなく光武Fの物だね。
ロベリア:光武!? メルかシーが最前線に(笑)!?
花火:二人は光武動かせませんよ。この場にいないメンバーで光武が動かせるのは大神さんしかいませんよ。
DM:当たり。彼の機体・白い光武Fが、二刀小太刀を構えてこっちに来る。白い光武はみんなを飛び越えて上空からソロに向かって斬りつける。ソロは真っ赤な稲妻に包まれたよ。
グリシーヌ:「狼虎滅却・疾風迅雷」か。
DM:白い光武から「ここは俺が持ちこたえる! 君たちは早く行くんだ!」って大神さんの声が聞こえる。
ロベリア:じゃあ、とっとと行こう。
グリシーヌ:冷たいヤツだな。こういう時は「でも……!」とか言ってためらう物だろうが。
コクリコ:でも、急がないとイチローがやられちゃうよ。風邪引いて無理して乗ってるに決まってるんだから。短時間で治ったとも思えないし。
エリカ:そう言えば、地下にはどのくらいいたんです?
DM:戦闘とかいろいろ含めて……だいたい2時間ちょっとかな。確かにそれじゃあ完治はしないね。
花火:大神さんを少しでも楽にするために、急いで戻って、光武に乗ってきましょう。
エリカ:そうですね。急ぎましょう。どのくらいかかりますか?
DM:あと700メートルと考えて。人が走って2分とみようか。それから光武に乗って戻って……4分にしよう。という事は42ラウンド後だね。
グリシーヌ:42ラウンド!? 生きてるか!?
ロベリア:生きている事を祈ろう。急ごう。
一行は光武Fの元に戻り、乗り込んで彼の元に駆けつける。グリシーヌ・ロベリア・花火は武装が変わるので、その辺の変更も忘れない。ちなみに、HPは満タンにしてある。
果たして、皆は間に合うのか!? 待て、次回!!

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