『降下兵のペップ・トーク』
「君さえいれば、武器などいらない」


そんな決意をし、戦場しか知らなかった相良宗介が、戦場ではない場所で暮らすようになった。
戦争とは無縁の生活を続けていたとある日。とある郊外の小さな駅前にて。
「よぉ、ソースケ、カナメちゃん。出迎えありがとさん。クルツ・ウェーバー只今参上」
金髪碧眼の調子の良さそうな青年クルツ・ウェーバーが、目の前に並んで立つ男女にピッと略式の敬礼で答え、乗ってきた自転車を下りる。
出迎えた男――相良宗介は、
「いつも唐突だな、お前が来る時は」
久方振りの再会にもかかわらず相変らずのむっつりとした顔で一言。隣に立つ出迎えた女――千鳥かなめも少々不満そうに、
「そうそう。前もって言ってくれれば何か作って待ってるのに」
彼女の料理の腕前を知っているクルツは「それは実に惜しい事をした」と仰々しく悔しそうな表情を作っている。
「しっかし何よ、それ。随分大きな荷物ね?」
かなめは、クルツが肩からかけている黒いショルダーバッグを指差した。
ショルダーバッグと言ってもかなりペラッとした印象だが、この大きさは尋常ではない。目分量ではあるが、一メートル×一メートル×四〇センチ。もはや「バッグ」という大きさではなかった。
「ああ、大丈夫。中身はカラだから」
ベルトの肩当てを片手で持ち、ひょいと軽々と持ち上げてみせる。確かにその様子では何も入ってはいなさそうだ。
「それで、いきなり俺達を呼び出した用件は何だ」
宗介のその一言に、クルツはほお、と口を丸めて驚いた顔のまま、
「俺『達』ときやがったか。すっかり自分の女扱いだな、ソースケ」
そう言うクルツだが、二人の気持ちはよく知っているつもりだ。付き合いが長い事もあるが、それ以上に二人の事情もよく心得ている。
まさか、この二人がある意味「世界を救った」戦いの渦中にいた事など、誰に言っても信用すまい。信用するのは同じ戦いに身を置いていた自分達だけだ。
「けどまぁ、朴念仁のお前にしちゃ上出来か。何事も平和が一番だ」
腕組みをしてしみじみと呟くクルツ。だが「平和」という言葉に今一つ説得力がないのは気のせいか。
それはそうかもしれない。宗介もクルツも、かつて多国籍構成のハイテク極秘傭兵部隊<ミスリル>に所属していた身だ。
それも事務関連ではない。武器を持ち、人型兵器を駆り、エリート兵揃いの部隊で最前線で戦っていたのだ。
特に宗介は幼い頃から戦場と戦いの中で暮らしてきた。生と死の狭間で苛烈な幼少時代を過ごしてきたのである。
銃を片手にナイフを携え、戦う事だけしか知らず、それを疑う事すらなく。
平和。何だそれは。それより明日の弾薬の確保が重要だ。そんな幼少時代である。
そんな彼が今では戦場どころか戦争とは無縁の日本でこうして暮らしているのだから世の中判らない。
先の戦いで敵もほとんど壊滅したが<ミスリル>も事実上消滅してしまっている。
さらに今ではお互いに傭兵ではない。戦場で培った「特殊技能」を生かす道もあるだろうが、今はそうした場とは距離を置いているのだ。
その理由と原因はかなめの存在だ。
二人が出会ったのは<ミスリル>が与えた護衛任務が発端だった。
世界を揺るがしかねない知識をその身に宿した少女・かなめを不特定多数の組織や機関から守るために派遣された護衛。それが宗介だ。
戦場しか知らない彼は戦場でない地で様々なトラブルを巻き起こし続け、かなめに多大なる迷惑をかけたが、少しずつそこでの暮らしに慣れてきた。
同時に襲いくる組織やテロリストからかなめを守り抜き、一度は奮戦空しく連れ去られてしまったものの、見事奪還と生還に成功している。
驚くべきは、彼女と日本で過ごすうちに十代後半の「少年らしい」感情が少しずつ出てきた事だ。クルツとしてもうれしい誤算である。
男は女で変わるものとはよく言う言葉だが、こうも変わってくれるとは。その辺りはまるで出来の悪い弟分を見守っているかのようだった。
いくら傭兵として有能であっても、年端もいかない人間を戦わせる事に一切の違和感を感じていない筈はない。
お調子者と見られてばかりのクルツだが、それだけの人間ではない。
だからクルツは、今まで自分が乗っていた自転車のサドルをポンポン叩きながら、
「いわゆる『卒業祝い』を持ってきたんだよ。俺達からの」
そう静かに口を開いたその顔は、お調子者とは思えない真面目な代物だった。
『達!?』
クルツの意外な言葉に、今度は同じ言葉で驚いた宗介とかなめの声がきれいに揃った。
「ああ。<ミスリル>専門学校からの、な」
得意そうに胸を張るクルツをよそに、二人はその自転車をしげしげと眺め出した。
これは自転車は自転車でも、マウンテン・バイクと呼ばれる種類の物だ。
荒れ地や山道などを走るのに適しているだけに、無駄な装飾が一切ないがっしりとした無骨な作りになっている。
そのタイヤは普通の自転車とは比べ物にならないほど太く、また表面にはかなりの凹凸がある。ちなみに車体の色はキャミー・グリーンと呼ばれる薄目の緑色だ。
よくあるデザインのマウンテン・バイクはハンドル部分とシートポスト部分が上下二本のパイプで繋がっているのに対し、これは分厚い板状のパーツ一本で繋がっている。そこが特徴的かもしれない。
その板状のパーツに小さく書かれているのは「PARATROOPER」の文字。降下兵。落下傘部隊の意味だ。さらによく見れば、タイヤのスポーク部分を始めとして、薄汚れたのを綺麗に拭き取った跡も見える。
それを見たかなめはくすりと笑うと、
「これ、新品じゃないでしょ?」
彼女の目ざとい疑問に、クルツが素直に口を開く。
「ああ。元々は俺達がいたのとは別の<ミスリル>基地跡に打ち捨てられてたヤツだからな」
事実上<ミスリル>は解散・消滅したとはいえ、その基地跡はまだ残っている。そこに残った備品などを判る限り持ち主に返却。もしくは修繕して売り飛ばし、少しでも何かの足しにする。
手の空いている元<ミスリル>の隊員の何割かはそんな活動をしているらしい。もちろんボランティアである。この自転車もそんな経緯で発見されたそうだ。
そしてそれを聞いたクルツが、持ち主がいない事を知って着服したという。
そんな物を堂々と「卒業祝い」と称する彼の神経に、かなめは空気を読んで「それって形見分けの方が近いんじゃ」と胸中で呟いた。
「どうよ、これ。モンタギュー社の『パラトルーパー』って自転車なんだぜ。カッコイイだろ?」
と無駄に胸を張って得意がるクルツの解説によれば、この自転車は元々アメリカ海兵隊の落下傘部隊用に開発された『軍用自転車』という事だ。
自転車と共にパラシュートで降下。しかる後にその自転車で目的地へ向かう。そんな用途で開発された物らしい。もっともここにあるのはそのノウハウを生かして作られた民間転用品である。
軍隊で自転車を開発というのはいささか奇妙な感じもするが、少なくとも車やバイクよりは安価で作りやすいし、音も少ない。それに何より維持費は安いし燃料代もかからない。
そもそも自転車という道具が生まれてから、それは手を替え品を替え戦場で荷物の運搬や歩兵の「足」として使われてきた長い歴史がある。つい最近までは正規軍の中に「自転車部隊」なるものが存在する国もあった程だ。
さすがに現在では戦場よりも、広い基地内や空母甲板上での手軽な移動手段として使われる方が多い。
もっともこれは先進諸国での話であり、山や荒れ地が多い発展途上国ではまた違ってくるが。
「あ、ほら。日本じゃ武器を送っても使いどころがないけど、自転車だったらいくらでも使い道があるだろ?」
というクルツの説明も、まぁ判らなくもない。ただし、カゴや泥除けがないので町の中の日常生活に使うのはいささか不便かもしれないが。
「でも確かこれ『卒業祝い』よね? 結局軍関係の品物なんじゃない。どこが卒業よ」
気持ちは嬉しいが何となく納得がいかない。そんな微妙な不満をあらわにするかなめ。
一方の宗介は相変らずの仏頂面でその自転車を見下ろしている。一応贈り物自体には喜んでいるようなのは、クルツやかなめの「長い付き合い」という観察眼から読み取れはするのだが。
「何だよ。せっかく整備して色塗り直してここまで運んできたんだぜ? それにまともに買ったら九〇〇ドルはするシロモノだ。要らねぇとか言うなよ?」
「そうではない」
口を尖らせて不満を言うクルツの言葉に、宗介は一言だけそう前置きすると、
「俺が今住んでいるマンションの駐輪場が、今満杯でな。置く場所がないのだ」
生真面目な宗介の言葉に、クルツは少しだけ顔をしかめると、
「んなモン自転車の隙間にねじ込んじまえばいいんだよ」
「いや。それは限りなく無理に近い」
宗介によると、彼が住んでいるマンションの駐輪スペースが先日改装されてしまったというのだ。
白線が引かれて簡素な屋根が付いただけの空間から、町の駐輪場のようなタイヤを固定するラックが並ぶようになってしまったのである。
これだと同じ面積でも停められる台数に制限ができてしまうので、規定台数以上は置けないのだ。しかもマンションの管理人に届け出なければ使う事はできない。
宗介の説明をふんふんうなづきながら聞いていたクルツは「待ってました」と言いたそうにパチンと手を鳴らすと、
「そんな心配は無用だぞ、サガラくん」
あからさまな芝居がかった態度で胸を張ると、彼はショルダーバッグをその場に下ろした。
「さっき話したよな、こいつは元々落下傘部隊用に作られたって。こんなかさ張るモン持って下りられると思うか?」
それから彼は片手でハンドルを支えたまま、前輪の軸に手を伸ばす。そこを何やらいじり、タイヤを掴んでからハンドルをひょいと持ち上げると――
何と。前輪がいとも簡単に外れてしまったではないか。
それに目を丸くしている宗介とかなめをちらりと見ると、彼はシートポストの根元にあるレバーを跳ね上げる。
「よーく見てろよ……」
今度はハンドルとサドルを持って少しだけ自転車を持ち上げ、足で後輪をぐいと「動かして」やる。
何と。ペダル部分を含めた自転車の後ろ半分全部が、シートポストを軸にして水平にクルリと一八〇度回転してしまったのである。
最後にハンドルを九〇度回して地面に寝かせ、
「ほらな。こいつは折り畳み自転車なんだよ。これなら家の中にも置いておけんだろ?」
クルツの態度はまるで大がかりな手品を成功させた新人マジシャンのようである。
彼の言う通り、さっきに比べればより立方体に近づいてはいる。普通の自転車よりはかさばらないのは事実だ。
「折り畳み自転車って言っても色々あるのね。真ん中でポキッて折り畳むヤツなら知ってるんだけど」
かなめが以前見かけた折り畳み自転車を思い浮かべる。だがそれはもっと車体もタイヤももっと小さかった。
「車体が折れる構造だと、その分車体の強度が弱くなる。だからこんな折り畳み方なのだろうな」
宗介はそう言いつつ外されたタイヤを見下ろす。それを見てこれを「畳む」と表現していいのかどうかとも思ったが。
どんなに頑丈に作っても、変型機構を仕込むとどうしてもそこに過重がかかり壊れやすくなる。戦場に必要なのは強力な兵器よりも壊れにくい兵器だ。それはこうした道具も同様なのである。
「……けどさぁ」
折り畳まれた自転車を、少々困った顔で見下ろすかなめ。
「こんなゴッツ〜イのを『折り畳み』って言い切っちゃうのが、アメリカらしいっちゃらしいわねぇ」
それはそうである。畳んだとはいえその大きさはだいたい九〇センチ×九〇センチ×三〇センチといったところだ。
タイヤが普通の自転車並みの二六インチという大きさのせいもあるが、畳んでみたところでやっぱり大きい物は大きいのだ。
その辺はクルツも判っているらしく、
「ま、そうだな。こいつはこれでも一四キロはあるからな。こんなの背負って下りなきゃならない降下兵には同情するね」
実際には本当に背負って下りる事はないのだが。彼は乾いた笑いを浮かべている。
「じゅ、一四キロ……」
それを聞いたかなめも乾いた笑い顔を浮かべる。
安価な自転車、いわゆるママチャリがだいたい二〇キロ前後という事を考えれば、それよりはマシではあるが。
中学時代をアメリカで過ごし、アメリカ人の考え方を全く知らない訳ではないかなめだが、それでも、こんなゴツくてかさ張って重い物を「畳んで運ぶ」というその感覚には頭を抱えたくなった。
「ま、慣れれば一分かからず折り畳めるようになるって言うから。頑張って腕磨いてくれ」
どことなく無責任にも聞こえるクルツの言葉。彼は地面に放ってあった黒いバッグを持つと、
「日本はこういうバッグに入れれば、自転車も電車に持ち込めるし。持ってて損はないだろ」
それを聞いて二人はなるほどと思った。こんなゴツイ自転車を入れるためのバッグなら、このくらい大きくて当然である。
クルツはその大きな黒いバッグを宗介に手渡すと、
「……さてと。用事は済んだから、俺はもう行くわ。お二人の邪魔するのもナンだしな」
引き止めようとするかなめにひらひらと手を振って、手ぶらとなったクルツは駅構内に飛び込んで行った。
「今度の休みにでも、そいつでサイクリングにでも行ってくれ」
かなめと宗介が改札を抜けたクルツの背中を見送っている。彼は一度だけ振り向くと、来た時と同じ略式の敬礼をしてホームへの階段を駆け上がって行った。
「ああ、行っちゃった。もっとゆっくりして行けばいいのに」
「来る時も唐突なら、帰る時も唐突だな」
残ったのは一組の男女と、畳まれたマウンテン・バイクと、それを入れるバッグのみ。
その一組の男女は、それらを無表情で見下ろしていた。
「サイクリングに行けって言われても。これ一台に二人は乗れないわよね、絶対」
かなめは自分の足元に寝かされている折り畳まれたマウンテン・バイクを見て唖然としたままである。
「……しかし。これはどうやって元に戻せばいいのだ?」
一方の宗介も自分の傍らに寝ている折り畳まれたマウンテン・バイクを見て首をひねっている。
もっとも。折り畳む手順は先程クルツがやっていたのを見ている。おそらくそれの逆をやればいいのだろうが。
「クルツくんも不親切だなぁ。せめてやり方を教えて行ってくれなきゃ」
ぶつぶつ文句を言うかなめだが、ふと渡されたバッグを開けてみた。もしかしたらやり方が書かれた紙でも入っていないだろうか。そう思って。
ファスナーをギュギュッと大きく開けて中を見たかなめは、思わず息を呑んだ。
「ソースケ、見て、これ!」
そのかなめのただならぬ様子に、宗介も慌てて中を覗き込む。
クルツが仕掛け爆弾や危険物を自分達に送るとは思っていないが、何事も「万が一」という事はある。
いくら危険が去ったといえども油断はできない。平和な環境に慣れてしまった自分を瞬時に戒める。
ところが。バッグの意外な中身に、宗介も思わず目を丸くしてしまった。

「今まで本当に有難う。感謝しています。『武器など必要ない男』になって下さいね。 T. Testarossa」
「若い時の苦労は、将来きっと大きな財産になる。 R. H. Mardukas」
「カナメとお幸せに。コンドームの正しい使い方、ホントに調べときなさいよ。 Melissa Mao」
「うらやましくなんかねぇぞ、ネクラ軍曹! Kurtz Weber」
「誰にでも幸せになる権利がある。頑張れ。 Verfungun Clouseau」
「また会いたいね。できれば、今度は戦場じゃないところで。 Yang Jungyu」
「日本でもがんばって。応援してます。 SHINOHARA SACHI」
「たまにはカナメちゃんと遊びに来いよ。深海料理を食わせてやるぜ。 H. KASUYA」
「平和な世界でどこまでやれるのか見物だな、軍曹。 Wraith」
「彼女との暮らし、楽しんでるかい? Michel Raymond」
「いつかきっと会いに行きます。 久壇未良」

ほとんどが英語だったが、日本語もある。フランス語やスペイン語らしい文字もある。
白のマジックペンで書かれたそんなメッセージ達で、黒いバッグの裏側が埋め尽くされていたのである。
誰も彼も<ミスリル>で宗介が出会った人々だ。上官、戦友、同僚、関係者……。あの戦いで生き残ったメンバーがほとんど全員いるのではと思ったほどだ。
綺麗な字。雑な字。角張った字。丸っこい字。乱暴な字。丁寧な字。荒っぽい字。繊細な字。歪んだ字。整った字。
書いた人の性格と、言葉を書いた時の気持ちがにじみ出た、同じ物が一つとないそれぞれの筆跡。
それを見るだけで、彼らの顔が。彼らの声が。そして、共に戦っていた日々の総てが一度に蘇る。そんな胸の奥を締めつけるような心地よい感覚が、宗介の内側に溢れていた。
もう組織はない。連絡先もよく知らない。どこへ行ったのかも判らない人物も多い。
それなのにも関わらず、これを書いてもらうために皆を探したのだろう。それこそ世界中を回って。こんな大きなバッグを抱えたまま。
「……クルツくん、これ書いてもらうのにあちこち飛び回ってたんだろうね」
「ああ。こういった事は全力でやる奴だ」
それが判るだけに、かなめの呟きに宗介も真顔で答える。
お調子者のうえ品に欠けるところはあるが、こういった事はマメで律儀なのがクルツのいいところなのだ。
「ソースケ」
そんな寄せ書きに目を落としたまま、かなめが言った。
「よかったね。<ミスリル>のみんなと出会えて」
「そうだな」
真面目くさった顔で即座にそう答える宗介。
彼が今まで<ミスリル>で頑張っていた証明が、これらのメッセージなのだ。そうでなければこれだけ沢山の人間から書いてはもらえまい。
たとえ組織はなくなっても、二度と会う事がなかったとしても、そこで築き上げた絆は永遠の物だ。生涯の宝だ。
どこかで聞いた事のある少々陳腐な言葉が、今はとても胸打つ言葉に聞こえる。
だが、その後は口を半開きにしたまま黙り込んでいた。何を言おうか、何と言おうか考えているようにも見える。
しばし間が開いて、かなめの方を向いた宗介はこう続けた。


「……そのおかげで、君にも出会えた」

<降下兵のペップ・トーク 終わり>


あとがき

これは2011年開催(しかし東日本大震災発生で翌年に延期)された同人誌即売会内即売会「陣代高校卒業式」で発行されたアンソロジー同人誌『陣代高校卒業文集』に発表した物です。
総勢28名が参加した180ページ越えの同人誌。さすがにこのサイトの「いつものノリ」でやる訳にもいかず、サラッと読み終わる短い話を。同時に完結した本編と絡めたい。というところから話を考えました。
その最中に本文中に登場した「パラトルーパー」の自転車の話をネットで見て「ティン」とキた、という訳です。
この自転車は冗談抜きで実在する物です。モンタギューというアメリカの会社製。日本ではシドーサイクル工業株式会社さんが販売代理店のようです(2014年現在)。
さすがにまだ乗った事はありませんが……試乗展示会にあったら乗ってみたい1台です。

最後に。タイトルの「ペップ・トーク(pep talk)」には『人を励ますための言葉や話』という意味があります。バッグ内部の寄せ書きをそれに見立ててみたのですが、どうでしょう。
けどこんな風に寄せ書きが書かれちゃうと、バッグとして使うのがもったいないと思うのは自分だけでしょうか?

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