『行方不明のザ・フール 後編』
「まったく……ど〜してこう無駄な方向にばっかり労力を使うんだか、あのバカは」
久美のハンカチを持ったまま、かなめは生徒会室に戻ってきた。彼女にハンカチを返さねばならないし、中間報告もある。……成果はまるでないが。
どんなカードかも聞いておかねばならないのだが、これは彼女の具合次第だ。かなめは生徒会室のドアを開けて、
「うぃーっす。浦部さんの具合はどう?」
中に入ると、顔色は悪いもののだいぶ落ち着いた表情の久美がちょこんと座って何かを飲んでいた。蓮はワープロに向かって何やら作業中。林水は先程の書類整理の続きだろう。
「千鳥先輩。カードの方は……?」
久美が心配そうな顔でそう訊ねる。かなめは少々ばつの悪そうな顔で、
「あ、いや。まだなんだけど……」
そう言った時、久美の手にあった紙パックの飲み物が目に入った。
「スイカ紅茶」。
パッケージには間違いなくそう書いてあった。かなめは引きつった顔でそれを指差して、
「……おいしい、それ?」
久美はすました顔のまま、
「悪くはないですよ。それに、スイカは今日のラッキー・アイテムなんです」
物が無くなっておいて「ラッキー・アイテム」も何もないだろう、とかなめは思った。
「先輩も飲みますか?」
「遠慮しとくわ」
引きつった顔のままやんわりと断る。それから久美のハンカチを差し出して、
「これ、返すわね。ソースケのヤツが勝手に持ってっちゃって、ホントごめんね」
久美は丁寧に両手を差し出してハンカチを受け取った。
「まったく、においを感知して物を探す機械とか言ってたけど、不良品みたいだったし。どうしてあいつのやる事ってのは……」
ぶつぶつ不満を言ったあと気を取り直し、
「それからさ。今さらって感じで何なんだけど、無くしちゃったカードって、どういうヤツなの? ほら、こういうカードってのが判る方が探しやすいしさ」
とかなめに言われた久美の方も、すぐに事情を飲み込んだようで、
「そうですね。探してもらうのに、こっちの配慮が足りなかったですね。ちょっと待って下さい」
久美は鞄の中から適当なノート一冊とシャーペンを取り出し、そこに何やら書き始めた。
二、三分ほど経ってノートの紙を破り取ると、それをかなめに手渡した。
「あんまり上手じゃないんですけど、参考になりますか?」
そこに久美が書いたのは、無くなったというタロット・カードの絵だろう。
杖を持った人物が、棒の先に何かつけた物を肩に担いで立っている絵だ。絵の下の方に「LE MAT」と書かれている。フランス製と言っていたから、多分フランス語だろう。
「あんまり上手じゃない」と言っていたが、タロット・カードに関してはド素人のかなめでも、どういった物かは大雑把に判るくらいの絵である。
「なるほど。このカードが無い訳ね」
「はい。日本語では『愚者』と言ってますけど。カードによっては『道化師』とか『放浪者』なんて書かれる場合もありますよ」
愚者。つまり愚か者の事だ。かなめは無意識のうちに、絵の中の人物に『誰かさん』を重ね合わせていた。
「随分と変なカードがあるもんね」
かなめは素直に感想を述べた。久美も小さく笑うと、
「それは何も知らない純粋無垢な赤ちゃんを象徴しているんです。総ての出発点、という意味で。タロ・カードにはたくさんの意味や解釈があるんで、一概には言えませんが、悪い意味のカードじゃありません」
久美が言葉を選んで解説を入れる。
純粋無垢と聞いて、かなめは慌てて自分の想像を打ち消そうとするが、何も知らないという点においては合っていると思いそれを止める。
「ありがと。じゃあ、もう少し頑張ってみるわ」
「お願いします、千鳥さん」
ワープロを打っていた蓮が作業をやめて、ぺこりと軽く頭を下げる。
「お願いします、千鳥先輩。もし、あれが見つからなかったら、おばあちゃんに申し訳なくて……」
久美は今にも泣きそうな顔でうつむいてしまった。
「おばあさまの形見なのでしょう? わたしはお会いした事はありませんけれど、久美さんのお話を聞く限りではとても優しい方だったそうです」
ワープロのキーボードの上に指を乗せたまま蓮が言うと、
「そうなんです。私にとっては、タロ・カードを教えてくれた、いわば師匠。そのおばあちゃんが『一人前になったら、このカードをあげる』と約束してくれて……でも、二年前に……」
きっと、亡き祖母の事を思い出しているのだろう。最後の方は涙声になっていた。
そんな光景にぐっときてしまったかなめは、自分ももらい泣きしそうになりながら、
「安心して、浦部さん。タロット・カードは必ずあたし達が見つけてみせるから!」
彼女の肩に手を置き、しっかりと励ますように力強く答えた。
「判りました。よろしくお願いします」
久美は涙を拭きながら頭を下げる。
「本当。普段と立場が逆になりましたね、久美さん」
出て行こうとしたかなめの足が、その蓮の言葉でピタリと止まった。それからすごい勢いで蓮の元に駆け寄り、
「お、お蓮さん! 今なんて!?」
その勢いにきょとんとしていたが、すぐに気を取り直した蓮は、
「はあ。いつもは久美さんが占いで他の方の悩みを解決されていますから……」
「そーじゃなくて! 彼女、占い師なんでしょ!? 失せ物探しとかできるんじゃない!?」
なぜこんな簡単な事に気づかなかったのだろう。自身のひらめきに酔っている雰囲気すら感じるかなめに、林水が静かに割って入った。
「千鳥くん、落ち着きたまえ。今、君達が探している物は、一体何だね?」
「何って彼女の……あ」
そう。かなめ達が今探しているのは、久美のタロット・カード。占いで探し物をしようにも、肝心のタロット・カードが無い有様なのだから。
「あ……そっか」
その事を思い出したかなめはしょぼんとして肩を落とす。無くなった物を探すのに、無くなっている物を使う事はできない。それでは矛盾してしまう。
「考えてみれば、できるんならとっくにやってるわよね。それに、占い師は自分の事は占えないっていうし」
かなめはどこからか湧いてきた疲れを感じ、空しくため息をついていた。
「それは俗説にすぎんよ。自分で自分の事を占った場合、無意識のうちに自分の都合のいい様に解釈してしまうので、精度が落ちるだけなのだよ」
林水が書類整理の手を止めて、かなめにそう言った。
「ところで浦部くん」
唐突に林水が久美に声をかける。
「君は占いを得意としている。それに間違いはないね?」
「……はい」
「では聞くが、できるのはタロット占いだけかね? 他の占いはできないのかね?」
「いえ。タロ占いが一番得意ですけど、他の占いもできない訳では……」
そこまで言った久美がはっとなった。
「それならば、別な方法でタロット・カードの行方を占えばいいではないか」
林水の言葉に、かなめと蓮も顔を見合わせた。


「やっぱり私は半人前ですね」
かなめが調達してきた紐に、自分の五円玉を結びつけながら久美が言った。
「『占い師たる者、常に冷静な観察力を保て』と、常々教わった筈なのに」
そして、五円玉を軽く引っ張って、きっちり結んであるかどうか確認する。
「それは?」
「簡単にいえば『振り子占い』ですね。この振り子の回り方で良し悪しを占う物です。占うと言っても人間が本来持っている感知能力の増幅にすぎないんですが」
非科学的なにおいがするが、誰もそれにツッコミを入れる者はいなかった。五円玉をたらし、指でつまんで五円玉の余分な動きを止める。
「じゃあ、始めますね」
久美は振り子をゆっくりと動かしながら、大きく深呼吸をくり返した。
すると、何もしていないのに五円玉がくるくると回り出した。そこは部屋の中央の机の上だ。
「ここに反応があります」
「そこ? あ、その下って事?」
かなめが机の下を覗き込むと、そこには大きめのデパートの手提げ袋があった。急いでそれを引っぱり出し、机の上に乗せる。
「これ、久美さんのでしょう?」
蓮が首をかしげる。
「はい。でも、この中は真っ先に調べた筈なんですが……」
久美も同じように首をかしげている。
「もしかしたら、見落としてるところがあるのかもしれないわ」
そう言うと、かなめは袋の中の物を次々と取り出した。いちいち中のモノを調べてみても何も出ない。袋を空にして逆さにして振ってみても、何も出なかった。
「おっかしいわね。確かに『この中』って結果が出たんでしょう?」
三人揃って考え込む。
机の下にあったのはこの手提げ袋のみ。一応机の足に立てかけていた久美の学生鞄も調べたがタロット・カードは入っていなかった。
「また振り出しに逆戻りか……」
かなめが腕組みしてそう呟いた時だった。何気なく見ていたその手提げ袋に妙な点がある事に気づいたのは。
(あれ? 何で手提げ袋に取っ手が四つもあるの?)
かなめは閃いた。取っ手が四つある。つまり、袋が破れないようにと、同じ袋がもう一つ中に入っているのだ。
彼女は外側の袋の角をつまみ、内側の袋を取っ手だけ持って一気に引きずり出した。すると、袋の下から何かがパタンと落ちる音が聞こえた。
袋をどけたかなめが満面の笑みを浮かべる。
「……あった!!」
机の上に落ちたのは、先程の絵と同じイラストのカードが一枚。
「LE MAT」。間違いなく、久美が無くしてしまったカードだった。カードは外側と内側の袋の間に落ちていたのだ。
「『泰山鳴動して鼠一匹』といったところだな」
力の抜けた笑みを浮かべる三人を見て、林水が小さく呟いた。


久美は生徒会室に集まった関係者全員にお礼を述べたあと、お礼に誰か占います、と宣言した。
結局、カードを発見したかなめを占う事となった。かなめは断ったのだが、恭子と詩織が無理矢理承諾させたのだ。宗介と林水は何もせずに見ているだけである。
ケースから出したカードを机の上に置く。それからカードを滑らせて扇形に広げると、両手で静かにかき交ぜ始めた。一同はその手慣れた仕種を固唾を飲んで見つめている。
かき交ぜ終わったカードをひとまとめにして手に持ち、すうと深呼吸をする。
「……では、始めます」
落ち着きを取り戻した凛とした声でそう告げ、カードを一枚一枚机の上に並べていく。並べ終わると、今度は一枚一枚伏せたカードを表にしていった。
総て表になり、久美は真剣な表情でカードを見つめる。そして、十秒ほど無言の時間が流れた。
「あの……浦部さん。結果は、どうなの?」
恐る恐るかなめは訊ねてみた。
「……知りたい、ですか?」
久美はかなめの目を見てそう告げた。静かな威圧感のある目だ。
「え、ま、まあ、そりゃあ……」
「本当に知りたいですか?」
静かだが、目を通じて自分の心の内側までまじまじと見られているかのような、そんな突き刺さるような視線。その圧力にかなめは完全に負けていた。
まるで、この場で丸裸にされてしまったような錯覚を感じ、腕で身体を隠して恥ずかしそうにうつむくと、
「……い、いえ。やっぱいいです。それじゃ、あたしはこれで……」
ふらふらとした足取りで、彼女は生徒会室を出て行った。恭子と詩織、それから宗介もそのあとに続く。
四人が出て行ってから蓮が久美に訊ねた。
「久美さん。占いの結果をすぐ言わなかったという事は、そんなに悪い結果だったのですか?」
あまりに悪すぎる結果の場合はすぐに言わなかったり、けむに巻いてしまう事もたまにある。悪い結果をストレートに言ってパニックを起こさせない為の占い師流の配慮だ。
「だが、このカードの配置を見る限り、悪い結果とは思えないのだが?」
タロット占いの知識があるのかどうなのか、並べられたカードを見た林水が久美に訊ねる。
「悪くはありませんよ。一応『近いうちに告白される』と出てますから」
「なぜ、それを伝えなかったのですか?」
蓮の疑問に、久美は小さく笑ってこう答えた。
「こういう事は知らない方が、嬉しさも倍増でしょうから」


次の日。恭子が登校してきた時、教室内に宗介の姿を見つけた。
「おはよ、相良くん。ところでカナちゃんは?」
恭子は教室内をきょろきょろと見回している。宗介はむっつりと押し黙った顔のまま、
「バレー部の助っ人に呼ばれたそうだ。今日から朝連だと言っていた」
かなめは特定の部活には入っていないが、スポーツ万能で要領もいいので、たまにこうして助っ人にかり出される事もある。
それから宗介は自分の鞄の中から一冊のノートを取り出した。表紙には「日本史 千鳥かなめ」と書かれている。
「ああ。カナちゃんのノート借りてたんだっけ」
海外の紛争地帯でずっと過してきた彼は、古文や日本史といった科目が大の苦手。その為、こうして彼女のノートを借りる事も多い。
「千鳥には本当に感謝している」
そう呟く宗介に、恭子は、
「だったらさ。『感謝する』で済まさないで、きちんと『ありがとう』って言いなよ」
「謝辞なら、いつも言っているが」
「そうじゃなくってさ。やっぱり『感謝する』よりも『ありがとう』って言われる方が嬉しいもんなんだよ」
恭子は宗介にそう説明する。
「騙されたと思って試してみなよ。カナちゃん喜ぶよ、絶対」
恭子はかなめとは高校に入ってからのつきあいらしい。つきあいが長い分、色々と細かい事まで知っているだろう。宗介はとりあえず了承しておいた。
そこに、朝連を終えたかなめがやってきた。
「おはよ〜。昨日はお疲れさま、キョーコ」
かなめの姿を確認するなり、恭子は彼女の元へ走る。
「カナちゃん、お願い! 英語の宿題写させて! 最後の問題がど〜しても判んなかったの」
手を合わせて「お願い!」とやっている恭子を見たかなめは小さく笑うと、
「はいはい。見せてあげるわよ、昨日のお礼もあるし」
その答えを聞いた恭子はかなめに抱きついて、
「ありがとカナちゃん、愛してるぅ。やっぱ持つべきものは友達だね」
かなめは抱きついてきた恭子の背中を「あー、はいはい」と言いたそうにぽんぽんと叩く。
それから自分の机に鞄を置き、中にある英語のノートを恭子に渡す。そこに、かなめの日本史のノートを持った宗介がやってきた。
「? ソースケ、どうしたの?」
彼はかなめのノートを持ったまま脂汗を流し、じっと突っ立って何やら真剣に考え込んでいる。
(「ありがとう」だったな。しかし、本当にいいのだろうか……)
「ノート? もういいの? 明日でよかったのに」
突っ立ったままの彼からノートをひょいと取り上げ、鞄の中に入れる。
直後、かなめは両肩を掴まれてぐいと引っぱられる。気がつくと、彼女は宗介の胸の中にいて、優しく抱き締められていた。
「ありがとう千鳥、愛してる。やはり持つべきものは友達だな」
彼がいつも以上の棒読み口調でそう言った時、ざわついていた教室が一瞬にして静まり返った。
(相良くん、だいた〜ん!)
(ここで告白かよ、おい!)
(でも、告白で「友達」はねーだろ?)
教室にいた全員が目を見開いて二人を凝視している。
少しの間そうしていたが、やがてゆっくりとかなめを離し、宗介は何事もなかったように自分の席に着いた。
電池が切れたおもちゃのように凝固していたかなめだが、ぎこちない動きで彼の席に向かった。
その二人に周囲のクラスメートの視線が集中する。
かなめの接近に気がついた宗介は彼女の方を向き、
「? どうかしたのか、ちど――」
ぼぐっ!!
かなめは宗介の顔面に鋭く拳を叩き込んだ。宗介はたまらず椅子から転げ落ちる。
「最っっ低!!」
そう怒鳴ると、かなめはまるで逃げるように教室を走って出て行った。
椅子から転げ落ちた宗介が立ち上がる頃、彼の周囲はクラスメートに取り囲まれていた。
「相良。一度や二度の失敗で落ち込むなよ」
「だいじょぶだいじょぶ。きっと照れてるだけだって」
「何だったら、かっこいい口説き文句伝授してやろうか?」
周囲のクラスメートがやや同情気味ではあるが面白半分にはやし立てる。そんな中、唖然とした表情の宗介は近くにいた恭子に向かって、
「常盤。聞きたい事がある」
「え? な、なに?」
いきなり問いかけられ、思わずどもってしまう。
「『感謝する』ではなく『ありがとう』というべきだと言っていたな」
「う、うん。確かに言ったけど?」
「とりあえず『先程の君と同じように』やってみたが……千鳥は喜ばずに怒ってしまった。なぜだ?」
何とも理解できない、といった表情のままそう訊ねた。
「相良くん……」
恭子はため息をついていた。女同士なら冗談で済むかもしれないが、男がやった場合はシャレにならない。それに全く気づいていない宗介はしばらく考え込んでいたが、
「……常盤。どこがどうまずかったのか、気がついた点はないか? あったら教えてほしいのだが」
『…………』
これ以上ないくらい真剣に悩む宗介の言葉に、周囲は再び静まり返った。
単に恭子の真似をしただけ。それは、告白云々の意図は――欠片もないという事。
この時点で宗介を取り巻いていた「多少は」同情的な雰囲気は一気に消し飛んだ。
クラスメートがぶつぶつ言いながら三三五五散って行く。
「気がついた点って言われてもねぇ……」
恭子はただただ苦笑いするしかなかった。

<行方不明のザ・フール 終わり>


あとがき

いかがでしたでしょうか。「行方不明のザ・フール」。
「ザ・フール」とは、ここまで読んだ方には解説するまでもないでしょうが、一応書いておきましょう。
「LE MAT」の英語バージョン「THE FOOL」。タロット・カードの「愚者」のカードの事です。
このタイトルに落ち着くまで、随分と時間かかりました。少しは名付けのセンスを身につけたいです。
本編中にちりばめたタロット・カードの知識は、なけなしの知識を総動員しました。
一応知らない方でもある程度は判るようにしたつもりではあります。
別名を「占いシリーズ第2弾」とでもしておきましょうか(ちなみに第1弾は「データの足りないラブ・フォーチュン」です)。
それから喘息ですが、サイトで色々検索かけて調べてはみたものの、あんな短い時間で発作が治まるかどうかは知りません。テキパキと処置をすれば、軽いものならすぐ治りそうではありますが、その辺はあんまりツッコミを入れられると困ってしまいます。
ちなみに、校内の様子は、富士見ファンタジアから発売中の「超解! フルメタル・パニック!」の69ページを参照致しました。


とりあえず今回の基本は短編4巻収録の「磯の香りのクックロビン」です。アレも一応「探し物」モノですから。宗介の生徒会室での行動はほとんど同じですが、文章をまるまるパクったりは決してしてません。ええ。そのくらいのプライドはあるつもりです。
それから、書いていて自分でも驚いたのですが、今回の話は時間経過がトロイんですよね。
話のほとんどは放課後のたぶん2時間足らずの間の出来事。話の中の経過時間が2番目に短いですね。ちなみに1番は「くたびれ儲けのショッピング」です。
でも、今回の話はオチがバレやすい話なんですよね(別な占いでやればイイ、というところ)。話の途中でバレなかったら成功なんですが……。おそらく気づいた方も多いでしょう。
そういう時はそっと胸の内に秘めておいて下さい。

でも、今回の話はすぐ書けましたが、別な意味で大変でした。タイトル以外で、です。
このサイトで「二次小説におけるオリジナル・キャラクターについて」うんぬんかんぬん偉そうな大口叩いてしまった訳ですから。
この話にも「浦部久美さん」というオリジナル・キャラクターが登場しています。
元の作品のイメージは壊せない。でも特徴を作らない訳にはいかない。しかし活躍はさせたい。だが目立ち過ぎて元のキャラを喰うのはご法度。というとっても難しいオリジナル・キャラクター。
自分でその轍を踏んでいない事を祈ろう、うん。


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