登場人物
管理人:言わずと知れた私自身の事。つか知らん人間がここ見てるとも思えん。検索で引っかかったんならともかく。
若様:替え歌サークルメンバーの一員。仕切り屋まで強くはないが結構な中心人物。写真撮影には慣れてます。
スーちゃん:替え歌サークルメンバーの一員。旅や電車が絡んだ今回は特に頼れる逸材。
ガンビア・ベイ:替え歌サークルメンバーの一員。今回の水先案内人でもあるが、同時にうっかり属性持ち。
前日まで
いろいろありまして。名古屋にできた「リニア・鉄道館」に行ってみる事に。まぁこういう事でもないと「遠出」しないし、ウチら。……正確には「管理人が」なんだけどね。
直前に「東日本大震災」「福島原発事故」という“それどころじゃない”事態となってしまいましたが、そんな時だからこそ、自粛不景気ぶっとばせ! の心意気です。
車中の人達
まず。資金ケチった貧乏旅行なので、各駅停車で行く事に決定していました。そうなると片道6,090円かかります。が。ここで一計を案じる。
JRには「青春18きっぷ」というものがある。JR専用の一日乗車券。色々使用条件がありますが、これならその3割ほどの料金にする事も可能。
その条件の一つ「使用期限」をどうにかクリアしたので使う事に。なので交通費が一人アタマ2,300円で済んだ。「青春18きっぷ」の詳細は各自でググってくれ。
しかし。各駅停車といいましても。線路は1本で繋がっているんですが、名古屋まで1本で行ける電車というのが存在しない。路線検索を使っても、新幹線以外ないんだわな、電車。
なので同じ路線なのに途中で乗り換えるつーか乗り継ぐ事になる。
けどただ乗り継ぐのでは芸がない。どうせなら座って行きたいじゃないですか。長時間乗るんだし。
企画・発案のスーちゃんは、時刻表などで調べてアレコレと頭をひねった結果こんな感じにしてくれました。
「東京−熱海」7:24〜9:22
「熱海−興津」9:37〜10:34
「興津−浜松」10:42〜12:15
「浜松−豊橋」12:20〜12:55
「豊橋−名古屋」13:03〜13:57。
最後のは快速電車でしたが後は全部各駅停車。特に浜松駅と豊橋駅の乗り継ぎが厳しかった。時間ねーもん。
最初に乗った電車は、かつて特急「踊り子号」に使われていた物だそうで(でも普通の各駅停車)それは向かい合わせに座れるタイプ。その車内で駅弁食べたきりで――管理人は家でSOUP NOODLE食べてきましたけど――名古屋に着くまでろくに食べられなかったよ。売店で買う余裕なんてないし、通勤車両タイプで駅弁食べるのもナンだし、そもそも各駅停車に車内販売自体ありませんから。
それでもスーちゃんは面白そうな缶コーヒー買ってましたが。
まぁそんなこんなで約6時間半かけて無事名古屋に到着。事故も遅延もなかった。さすが電車。
ただ。この日は愛知県に入るまで車窓を楽しむ間なんてありゃしなかった。曇り空だし窓は曇るし途中から雨降ってくるし。
余談ですが高速バスにしなかった理由は2つ。
1つは「電車見に行くんだからバス使うなんてヤボは止めよう」という事。もう1つは管理人に「バス運」がない事。これまでに2度大渋滞に巻き込まれてるんでね。
そんな訳で、管理人は初めて名古屋に足を踏み入れたのでありました。
早速“山登り”
そんな名古屋ですが、管理人以外は一度以上来た事がありまして。特にガンビア・ベイさんは鈴鹿へF1を観に行った時は名古屋に宿泊していたそうなので(彼が観に行っていた当時は、鈴鹿周辺にはロクな施設がなかったそうなので、名古屋へ来た方が良かったそうな)、駅周辺の大まかな事情は判ってる。
電車はスーちゃん頼りでしたし、町はガンビア・ベイさん頼り。もう何から何まで完全に人任せな管理人です。
まずは腹ごしらえとばかりに、駅地下街の適当なお店に飛び込み、名古屋名物きしめんをすする。
そこで初めて知ったのですが、あちらでは「うどん」と「きしめん」が完全に別メニューつーか別存在扱いらしい。
関東人からすると「名古屋でうどんと言ったら黙ってきしめんが出てくる」という「うどん=きしめん」なイメージだったし。少なくとも『うどんの一種類』って扱いじゃなかった訳です。例えるなら「そうめん」と「ひやむぎ」のごとく似て非なるもの扱い、なのかな。
きしめん全般がそうなのかその店の味がそうなのか、関西調の薄味おつゆでズルズルいけました。……最近多い「エコ箸」だったので、箸できしめんがツルツル滑って食べづらかった事は確かですが。
ちなみにガンビア・ベイさんだけは豚汁うどん。もっともオプションの「きしめん変更」にしてましたが。味は名古屋らしく八丁味噌っぽい。そこに入ってた豆腐が揚げ豆腐だか厚揚げだかで普通の豆腐ではなかったそうで。この店独自なのか名古屋の豚汁がこうなのかは判りません。
それから市内の地下鉄乗り放題券を買って、地下鉄で市内を移動。またも車窓は見えません(笑)。
あちらの地下鉄は東京と違って路線が少なく、また他会社の私鉄などに乗り入れをしていない(っぽい)のか、車体に「○○線」とキッチリ明記してくれているので非常に判りやすい。都内の場合は車体にイメージカラーのラインくらいだもんなー。
スーちゃん曰く、完全な「環状線」地下鉄があるのはこの名古屋くらいだそうで。都内の大江戸線は「純粋な」環状線じゃないからな。
そんな地下鉄に乗ってやって来たのは、今回の旅の目的の一つである「喫茶 マウンテン」。現在の建物は2代目だか3代目だかで、結構綺麗でした。
ここは知る人ぞ知る「妙ちきりんなメニュー」が揃っている喫茶店である。そこで奇妙極まりない「奇食」ならぬ「危食」をしてみようと各自が頼んだ物は以下の通りです。これのみ撮影は携帯電話。
なお、ここの感想はあくまで「個人の感想」である。それに味や油っこさは作る度にバラつきがある説もある。今回安全だったメニューが次も安全かどうかは判らない……。
スーちゃん
青のコーラ 色は緑色。駄菓子屋のチューブ入りコーラっぽい味。色も緑。そりゃ古くは緑も「青」って言ったけど。
甘口抹茶小倉スパ 一口二口ならいいがそれ以上は甘味と油味のコンボで地獄を見る。ある意味でここの名物。
+ストロングコーヒー(写真忘れてた) 見た目は普通のコーヒー。けどエスプレッソより味と苦味がキツイ。コーヒー嫌いには劇薬かも。
若様
赤のコーラ 炭酸が少なかったので単なる赤い水のよう。
小倉トースト(写真は半分食べた後) 分厚いトーストに小倉あんを挟んだもの。美味しいけど量は勘弁。口の中が甘ったるくなる。
+ストロングコーヒー(写真忘れてた) 見た目は普通のコーヒー。けどエスプレッソより味と苦味がキツイ。コーヒー好きでも厳しいかも。
ガンビア・ベイ
クリームソーダ アイスが想像以上の巨大さ。ソフトボールよりちと大きいくらい。ソーダがシロップっぽい?
管理人
ナスカレースパ パスタにナス入りカレーがかかってる。普通に美味しい。結構油っこいので最後の方がちと辛いかも。
エメラルドジュース 緑色のカルピスっぽい。ちょうどイイ甘さ。ニッキ入り?
ご覧になれば判りますが、管理人が一番「危食」してません。だから完食できた面もありますが。
言い訳をするならば「まともな食事にまともじゃない飲み物」を選択したつもりが、どっちもまとも極まりない物だった、というオチ。ツッコミ役がボケるとロクな事がないというイイ見本である。
……おかげでスーちゃんが「撃沈」し、胃もたれだか胸焼けだかで近所の薬局で液キャベを買うハメに。ご愁傷様です。ちなみに薬局の人が気を利かせてくれて「よ〜く冷えた液キャベ」を売ってくれたそう。
でも他のメンバーも夕飯要らないくらいだったから、コストパフォーマンス的には良かったのかもしれない。
※余談だが、ここのスパゲティがそうなのか名古屋全般がそうなのか知りませんが、断面の丸いかなり太めの麺を使っている。だいたい2mmくらいなので結構食べ応えがあるぞ。同時に食べるのが辛くもあるのだが(苦笑)。
Wikipedia曰く、イタリアではスパゲティを太さによって以下の通りに分類している。これらをひっくるめて「パスタ」と呼ぶ。
2.0mm強:スパゲットーニ(spaghettoni)。
2.0mm弱:スパゲッティ(spaghetti)。名古屋ではこっちが一般的?
1.6mm前後:スパゲッティーニ(spaghettini)。日本で一般的なのはコレ。
1.4mm前後:フェデリーニ(fedelini)。
1.2mm未満:ヴェルミチェッリ(vermicelli)、またはカペッリーニ(capellini)
※ヴェルミチェッリは英語読みだとバーミセリーとも言います。
尾張の日は傾いて
それから、腹ごなしの意味も含めて「大須(おおす)」へ向かってみる。
名古屋在住のネット友達から「名古屋における秋葉原的ポジションの街」とは聞かされていたのですが、地下鉄を下りたすぐそばには典型的なアーケード街が広がってました。結構規模が大きい。
秋葉原的ポジションと聞いていたのですが、その雰囲気は浅草の仲見世でした。その大きな仲見世の一画に「パソコンとか電化製品とかの店が並ぶエリア」があると書く方が正確かもしれない、という印象を受けました。秋葉原にある「オタク御用達の店」の名古屋支店って、ココ大須じゃないところばっかりにあるからなぁ。聞いた所によると。
確かにその一画に観音堂があるので似ていて当たり前なのですが。無論その「大須観音堂」にも詣ってきました。ご利益云々は何も見てこなかったな(苦笑)。
この時点でもう夕暮れが近づいてきていたし、スーちゃんの体調もありいい加減宿へと向かう事に。
向かったのは市街地から遠く外れた(?)「築地口(つきじぐち)」という駅。名古屋駅から地下鉄で30分くらいの場所かな。
ほとんど海辺というか海岸そばの町というか。名前が同じからか都内の築地とか晴海埠頭とか、その辺を連想しました。あそこまで倉庫街とか閑散とかはしてませんが、何となくです。
地下鉄から地上へ出るともう薄暗い。街頭の灯りで地図を確認しながら進むのですが……やっぱり迷いました。
一応場所の確認はしたし、googleマップという文明の利器も使っていたのですが。やっぱり始めての町だから仕方ない部分もあるけれど。なんでこううまくいかないかなー、ウチら。
「この交差点を(歩道橋で)渡ってから左に行けばいい」と見ていたんですが、いくつも登り口がある歩道橋で下りる場所を間違えたのが運の尽きでしたね。
翌朝判ったのですが、実際は歩道橋を渡らずに左に行き、最初の横断歩道を渡ればすぐ宿屋だったというオチ。ああ空しい。
けど迷ったおかげで東京ではあんまり見ない「チェリオ」の自販機を見つけたから、いいか。
宿屋にて
真っ暗な中到着したのは「広船」という旅館でした。
なんでこの宿にしたのかと申しますと、一番はやっぱり予算。素泊まりで1泊3,800円(2名以上の宿泊で500円引きサービスでこのお値段)は魅力です。
ちなみにとった部屋は7人が泊まれる大きな部屋。我々4人しかいないのに。……ホントは誘える人ありったけ誘おうとしたんですが、予定が合わなくて4人になってしまったのである。最大人数を見越してた訳で。
施設や内装は「まぁ安宿っちゃこんなモンだよな」レベルで、特に高級感があったりビンボったらしかったりという事は全くなく。ま、普通ですね。
2番目は、LANケーブルで繋いで部屋でネットできる事(パソコンは要持参)。
スーちゃんと若様がノートパソコンを持参しました。けどどういう訳かケーブル繋いでもネットができませんで。
普通はケーブルを繋げた時点で中のプログラムが自動更新されて「使えますよー」という状態にしてくれるのですが、なぜかその作業が上手くいかず。
宿側は基本的にそういうトラブルは「自分で解決して下さい」というスタンスのようで、仕方なくそれは諦めました。若様が自分のデータ通信カードを使ってちょこっとネットやったり、撮ったデータをCD−Rに焼いてたくらいです。さすがに名古屋くんだりまで来て某動画サイトに入り浸るってのもねぇ。
3番目はお風呂が24時間利用可能な事。早起きして朝風呂という選択肢もとれます。
なおバスタオルは無料レンタル。お風呂用の手拭いを借りると+100円(管理人は手拭いもバスタオルも持参して行ったので問題ナシ)。部屋に手拭いやバスタオルを干すための「干し機」がなかったから、有り余ってるハンガーで代用してました。
お風呂は大人7〜8人くらいは入れそうでしたね。湯舟だけなら3〜4人でちょっと窮屈かってくらい。石鹸もボディーソープもシャンプーも備え付けのがありましたし。
あ。女風呂はどんなんか知りません。つーか知ってたら怖いわ。間取り図で見たら男湯の半分以下しかなかったけど。
ついでにいえば一旦チェックインすれば出入り自由で門限ナシなのも魅力でしょう。まぁ周囲に食べるトコ・遊ぶトコあんまりなさそうだったけど(苦笑)。
我々は素泊まりでしたが、料金をプラスすれば夕食・朝食も付いてきますよ。
で、液キャベのおかげでだいぶ体調が回復してきたスーちゃんを残し、3人で近所のコンビニへ。部屋でダラダラ飲み食いする用の食べ物飲み物を買ってくる。この時「チーズ味」のお菓子を買おうとした人に「体調悪い人にチーズ味のお菓子の臭いは結構キツイ」と忠告しておく(実体験済)。
さすがに名古屋だけあって、東京のように「ミネラルウォーター購入制限」とかはなかった。レジ横に募金箱はあったけどね。
一方スーちゃんは秋葉原で買っていた「萌えキャラパッケージ」の梅酒を部屋で用意。管理人にも勧めてきましたが、甘酒以外の酒が禁忌な管理人はキッパリ断わりました。かつて、
「お猪口一杯熱燗呑んで下半身にキた」
「グラスワイン一杯呑んだら、視界が一気に狭くなった」(イメージ映像)
「居酒屋の烏龍チューを一口飲んで顔真っ赤になった」
という過去を持つ管理人。いくら梅酒でも警戒はします。つかしなきゃいけません。今度はこっちが体調悪くする訳にもいかんし。つきあい悪いとか言わんでくれ。
お風呂に入るのに持参したタオルや手拭いなどを管理人が出している時。替えの下着を出しているのを見て言われました。
「今くらいの気候の1泊旅行なんだから、替えの下着は要らないだろ」
他の人はどうか知りませんが、イイ年したオッサン思考なら、別に変わっても珍しくもありません。こんなモンです。汗っかきならいざ知らず。
「某ヒーローも言ってるじゃん。『ちょっとの小銭と明日のパンツがあれば何とかなる』って」
の管理人の発言に「しまった、そのネタがあったか!」と悔しがらせました(いや、だからネタじゃないって)。
ついでに「浴衣の帯は腰じゃなくて下っ腹で締めるんだ(男の場合)」とも教えときました。
さらに言うなら、前日と●のあなで買ったというエ□マンガなどがリュックに入れっぱなしだったガンビア・ベイさんに力一杯ツッコミを入れてもおきました。片づけて来いよ(-_-;)。
さて。そんなこんなで過ごしてきましたが、とうとう管理人が一番警戒している就寝時間に。
昨年の水戸での一件で、対いびき対策として耳栓を購入。高級品ではありませんが低反発素材っぽいヤツです。
……けどこいつがね。さっぱり効かんのですよ。一応いびきのボリュームは小さくなってるんですけど、小さいだけに一度気になり出すと止まらない訳で。
元々まくらが変わると眠れないタチな上に元々寝つきも悪いしな、自分。
そんな訳でちょっと寝ちゃ目が覚め、ちょっと寝ちゃ目が覚めとやっているウチに朝の6時。朝風呂って気分でもなかったのでブラブラと宿の周囲を歩く。
到着が夜だったからねー。周囲の様子なんて全然判らない。宿の壁の色すら判らなかったし。こんなんでした。
その過程で判ったのですが、行きで歩道橋を渡り、下りる場所が正解だったとしても、宿まで一直線には行けなかったのだ。
歩道橋と宿の間に高速道路の出口がデンとありまして、向こう側へ行く横断歩道や地下道すらない。その出口をグルッと迂回しなきゃならなかったんだわ。で、迂回の途中で夕べ迷ったあげく通った正解の道に出る。ああ空しいパート2。
7時過ぎにみんな起きだし、「海賊戦隊ゴーカイジャー」を見てからチェックアウト。あ、宿代が前払いだった事をつけ加えておきます。
旅の目的
そして今回の旅のメインディッシュ「リニア・鉄道館」へ向かう事になった訳ですが。そこへ行くには一旦名古屋駅に戻らないといけない。
宿のある地から現地方面へ向かう路線バスも一応出てるんですが1時間に1本じゃなぁ。それにバスで15分といっても、バス停から30分くらい歩くし(^_^;)。
それに名古屋といえば喫茶店の「大ボリューム」のモーニングが有名。それも味わっておきたいからね。店の多い名古屋駅に出る事にした訳です。
結局昨日きしめんを食べた店の近くの駅地下喫茶店に。飲み物プラスパン・ゆで卵食べ放題で480円というポスターを見つけたモンで、じゃあそれでイイかという単純な結論に。
管理人は朝食らしくミルクティーを頼んだんですが、そこは何とティーサーバーとミルクと空のカップが出てくる。つまり自作フルメタSS「中年と青年のファーロウ」劇中と同じ事ができる! 判らんやつは読んでおけ、と命令しておく。
なのでカップの中にミルクを入れてから紅茶を注ぎ込む。確かに変な牛乳臭さがほとんどなくて美味しかった。ちゃんとイギリスっぽく受け皿ごとカップを持ち上げました(受け皿ごと胸元に持ち上げてから、カップを持って飲むのがあちら流だそうです)。あ。パンもちゃんと美味しかったですよ? 特にチョコチップが練りこんであるヤツ。
それから本格的に会場に向かうため、あおなみ線という電車に乗り込む。
スーちゃん曰くかつては貨物線だった路線だそうで、微妙にそこら辺の名残りが残っている。
けど。電車のせいなのか建物のせいなのか、どうしても都内有明周辺を彷佛とさせるんだよなぁ。デザインした人同じなのかな。
「リニア・鉄道館」はこの路線の終点「金城ふ頭(きんじょうふとう)」駅前にあります。そこまで片道350円。名古屋駅の券売機では「往復切符」も売られています。倍の700円を投入すると「ゆき用」と「かえり用」の2枚が出てくる仕組み。往復の割引がないのがちと悲しい。
だいたいオープンの10時くらいに到着。そして会場の外には結構な列。
名古屋のネット仲間が「できたばかりの頃両親が行った時入場だけで90分待ちって言われた」と聞いていたのでガッツリと身構えていました。……10分くらいで中に入れました。やっぱりできたばかりの頃と一月後では結構変わるモンである。
まぁ中では4人とも写真撮りまくってました。何しに行ったんだっていうくらいめったやたらにシャッターを切っていた管理人。同じ物を何度も撮ってたり、撮ってなかった物があったりと、ものすごいバラバラ。選別作業に時間ばっかりかかりました。
写真その1 写真その2 写真その3 写真その4 写真その5 写真その6
写真を見るとそんなに人がいなさそうに見えますが、実際「大混雑」ってレベルじゃなかっただけで人は多かったですよ? そう見えるのは、写真を撮る時に「人がいなくなるタイミング」を計っていたから。
カメラ構えてその一瞬をひたすら待つ。観光地のポストカードと同じです。まぁプロじゃないので上手くいかなかった物も多うございますが。やってやれない訳じゃない。
カメラは姉上からの借り物で、おまけに細かい操作方法何も判らない。ので普段からコスプレイヤー(等)を撮っている若様や、同系機種を使っていた事のあるスーちゃんに聞きっぱなし。ホント完全に人任せな管理人。
さて肝心の中身ですが、大宮の鉄道博物館と比べると、あらゆる意味で規模が小さい。まぁ比べる方が悪いですが。
管理人は詳しくないんですが、JR東海がバックなのでそっち方面の車輌がほとんどらしい。もちろん写真を撮りながら解説も見ていましたが、スーちゃんとガンビア・ベイさんはこの方面に強いので、2人揃ってたら解説板マヂで要らない(苦笑)。
でも肝心の管理人はそっちの知識はロクにないので宝の持ち腐れ。まぁ見てるのは好きなんですけどね。
中でもウリなのはシミュレーターでしょう。抽選率が高すぎるんで最初っから申し込む気はありませんでしたが。「新幹線N700」「在来線の運転」「在来線の車掌」の3種のシミュレーターがありました。
そしてもう一つのウリはドドーンと大スケールのジオラマ。最初は朝から始まり、だんだん夜になっていく日本の主要都市を模した建物がところ狭しと並ぶ中、模型の電車が縦横無尽に駆け巡る。
いやもうホント適当というかメチャクチャな(誉めてます!)建物配置だったなぁ。入口側は都心や湾岸地域で、出口側は東海から西日本。東京スカイツリーまであった。取り入れるの早過ぎ。
ついでにいうと、ジオラマに痛車まであった。取り入れるのホント早過ぎ。
こいつは写真を撮るのが難しい。電車は常に動いているモンだから、シャッターを切るのが遅くて先頭車輌が写ってなかったなんてザラ。酷いブレも多かったし。手ブレ補正機能にも限界があります。
で。もう一つの売りが「リニア」。館名にも使われているくらいですからね。
でもまだまだ「実際には」動いていない物です。ココが注目されるのは当分先になりそうですな。実際ガラガラだったし。
そしてこの館内で、名古屋の味「味噌カツ」を堪能する。正確にはお弁当で、ですが。館内の売店で売ってたんだもん。
けどお弁当なので温かくありません。そのせいかもしれませんが、濃い〜味でかつ変に甘しょっぱい。まぁ味噌ですからねぇ。揚げ立ての熱々カツだったらもっと違ったんでしょうけど、関東以北の味噌はここまで甘くないから一日くらいじゃ慣れんなぁ。
ちなみにお土産物コーナーで「リニア・鉄道館へ行ってきました おまんじゅう」を買う。
それからそれから
館内を一通り見終わってから「あ。そういえば『ナナちゃん』見てねー」と気づく。一通り見終わってた事もあり、予定より早めに会場を去る。
ナナちゃんといえば名古屋名物と言っても差し支えない、日本で有数の「マネキン」である。
プロフィール曰く、1973年(昭和48年)スイス生まれ。身長610cm、体重600kg、スリーサイズは上から207cm、180cm、215cm。かなりのスレンダー体型です。詳細は各自でググってくれ。
実際目の前で見上げてみると……想像よりずっと小さい事が判ります。ニュースやネットの写真だと、もっとこう「ズゴゴゴゴ……」ってくらい大きい物を想像してたのもありますが(苦笑)。
まぁ名古屋に危機が訪れた時には動き出すという話もあるとかないとか。このテの話には事欠かない(笑)。
管理人達が行った時には丈の短いワンピースを着てました。
「あのスカートの中、見たり撮ったりする人、絶対いるんだろうなぁ」
「いるだろうねぇ。やってくれば?」
「『旅の恥はかき捨て』って云うけど、そういう恥はかきたくないなぁ」
……という会話が繰り広げられたとかられないとか。
まだ帰りの新幹線の時間まで余裕があり過ぎるため、駅の反対側へ出る。一応そっち側も見ておこうという考えと、名古屋名物の大ごちそう「味噌煮込みうどん」をまだ食べてなかったから。
ホントは「寿がきや」ラーメンとどっちにしようか最後の最後まで迷ったんだよね。けど東京の人間からすれば、名古屋名物は「きしめん・味噌カツ・味噌煮込みうどん」なんで、結局そっちに。
見た目は鍋焼うどんみたいでしたが、味付けは当然味噌。しかも昼間の弁当と違い、独特の甘しょっぱい味が気にならない。普通の「美味い」になっている。味は濃いけど。
うどんも煮込んでいるのにふにゃふにゃへろへろではなく、もうちょっと煮込んで柔らかい方がって思いたいくらいにしっかりとしている。断じて「固い」「生煮え」とは違うお味である。
この味噌煮込みうどんのダシは微妙にとろりとしているのですが、それはうどんを打った時に麺同士がつかないようにする打ち粉(だいたい小麦粉かそば粉)がついたままダシの中に入れて煮込むから。そう聞いた事があります。
ちなみにいわゆる「鍋焼うどん」の場合は、軽く下茹でをしてから鍋で煮るそうです。
帰ってきてから気づいたんですが、名古屋のネット友達が「味噌煮込みうどんで有名なのは『山本屋総本舗』だけど、そこよりは安い『やぶ福』が手堅いです」と薦められていたんですが、食べたのはその店だった(笑)。たまたま飛び込んだだけなのに。
それから駅地下街を色々歩いてお土産を買う。管理人は味噌煮込みきしめんを購入。いや、麺類全般好きなんで。
他の方も色々買いましたが、ガンビア・ベイさんと若様は「まんがタイムきらら」を購入。つかそれ「けいおん!」連載再開号だから買ったろ、あんたら。……管理人も新幹線の中で見せてもらいましたが。
一つ疑問が残ったのは「名古屋みやげ」の看板の店で、何故京都の生八つ橋が売られていたのか、という事である(ホントだよ)。
ついでに駅の周りも歩いてみたんですが、有名店舗やコンビニは「東京と変わらない」感じですね、そういう部分は。店舗の味は出せても「名古屋の店ですよ」って雰囲気はない。こういう物も含めて。
お菓子とかカップ麺で「これは名古屋(東海地方)限定品なんですよ」って品がもう少しあれば。そういう部分で「地域」をアピールするのも悪くないと思うんだが。意外と地元の人は「コレ全国にないんだ」って気づかないモンですし。
帰りの電車はお祭り騒……げない
そんなこんなで帰路に着く我々。費用節約のため「ぷらっとこだま」を使って新幹線で東京へ。
新幹線ホームに来た時に、ちょっと遠くに立ち食いそばっぽい建物があるのを確認。しかし近づいてよく見てみると……看板には堂々と「きしめん」の文字。そばやうどんではなく「きしめん」の店。さすが名古屋。
「クリームシチューきしめん」という一種奇妙なメニューには驚きましたが、残念なのは食べる時間がなかった事。
帰りの新幹線は、ほとんどお喋りせずにダラ〜としてました。いや。疲れももちろんありましたが、座席を「向かい合わせ」にできなかったからってのが大きい。
取った席が3人がけ×2列。双方窓側と真ん中。向かい合わせになるようひっくり返したところで、廊下側の席の人が来ちゃったから。さすがにこれではね。
そして、その車内で当日あった「都知事選」の結果を知る事となる。結果は現都知事・石原慎太郎氏の再当選。
「あいつキライ」「連続で何回もは……」と思惑それぞれ、参加メンバー全員違う人に入れてたから悲しみもひとしお。管理人は誰に入れてたかって? 一番(?)髪が薄かったあの人です。はい。
そうこうしているうちに事故もトラブルもなく東京駅に無事到着。スーちゃんの〆の挨拶と管理人の「家に帰るまでが旅行です」の言葉で一同解散。
こうして1泊2日の名古屋旅行は幕を閉じたのでした。
予算ケチってほとんどが移動時間になってしまったためロクなトコ見回ってない我々。管理人自体「必要なトコだけ行ければイイよ」って相当割り切った性分なので文句は何もないんですが。
食に関して言えば、名古屋名物はまだまだあります。今回逃した「寿がきや」。有名な「矢場とん」「世界の山ちゃん」。
次こそは「マウンテン」のリベンジ含めて食いに……行くかどうかは、謎の東洋人Xのみが知る事実(つまり判らない)。