軽々しくいこう! 17「掲示板への心構え」


世のサイトには大きく分けて2種類あります。
1つは「自分が好きで、やりたいようにやってます」というサイト。
もう1つは「みんな来てってね、見てってね」というサイト。
後者のサイトにはたいがい「掲示板」があります。「BBS」とも言いますね。
そのサイトへの感想・質問・意見・苦情etc.を書き込む事ができます。これはサイトごとに色々決まりがあるので、それを守る方がよろしいでしょう。
サイトの管理人と閲覧者達のコミュニケーションを取るのが主な目的であります。
不特定多数の方がご覧になれるので「俺はこう考えてたけど、この人はこう考えてるんだな」という新たな出会いや発見もある、実に魅力あるコンテンツだと思います。
ところが。実際はカウンター数ほど利用者がいないのが現実です。……え、それウチだけですか?


まず、大多数の方が「見てるだけ」の人だから、こういったコンテンツに「書き込む」という行動を取らない。
それは人見知りと同じく「初めて・慣れない人相手にどうしていいか判らない」という人もあれば、単に「メンドくさい」という人もいます。
どんなサイトの管理人さんであろうとも、見ている方々からの「反応」は欲しいです。遠慮など要らんのです。
……もちろんマナーくらいは守る必要はありますけど。

KRIFFは「自分のサイトへ来て下さるのは嬉しい。感想を下さるのも嬉しい。だから他の人もそうだろう!」という、ほとんど『好意の押し売り』であっちこっちで色々書き込んでおります。
まぁそれが原因で結構あっちこっちで怒られたり、そこの管理人さんを敵に回したりしてますけどね(^_^;)。
けど。それでもいいのですよ。
人間、失敗しなけりゃ反省もできません。
「挑んだ結果の失敗」という物は、必ず自分の血となり肉となり骨となり、自分自身を一回り成長させてくれるのです。
昔から「石橋を叩いて渡る」と申しますが、今の若い方々は「石橋を叩いて壊す」ならまだしも「石橋を叩いて終わり」な方々が非常に多い。
どうも最近の若いヤツらというのは「失敗を怖れ過ぎる」傾向が強いように思えます。

こうして書いていると、閲覧者ばかりが悪いように思えますが、そうでない時もあります。
その場合は「あまりに狭量」というか「沸点低すぎ」というイメージを感じたケースが多いですね。
明らかな悪口、明らかなマナー違反であれば怒って当然ですし、わざわざそういう言葉を書く必要はありません。
ですがそうでない場合。つまり『けなす言葉じゃないけれど、読む人がけなす言葉と受け取ってしまった』ケース。これが極めつけに厄介なのです。
確かに文字のみの文章です。日本語には同じ言葉でもイントネーションやニュアンスで意味がガラリと変わるパターンがいくつもあります。
実例を挙げて説明しましょう。
コミケで委託販売してた、某ゲームネタの新刊を出したサークルさんのBBSに書き込んだ時の事。
【はじめまして。コミケの委託販売で新刊を買いましたKRIFFと申します。
表紙のBさんはゲームでは割とクールな面が多いですけど、こういうカワイイ衣装で恥ずかしそうにしてるのもイイですね。
AさんのBさんに対するツッコミの嵐をやったネタがとっても面白かったです。Aさんならこういう事言いそうですし(^_^;)。
そちらは○○にお住まいとの事ですが、ぜひとも一度くらいは東京のイベントへお越しになってみて下さい】

……と書き込みました。これなら大丈夫だと思って。
数日後。この書き込みが削除されてました。
そこの管理人さんからの「○○番の書き込みは削除致しました」って書き込みがあったし、結びの文で『些細な言葉が人を傷つけるという事を自覚して下さい』とありましたから。
どう考えても間違って消しちゃいました、という物ではありません。
さて。こういう時KRIFFはどうしたら良いのでしょうか。
だって。KRIFFは「この文章は怒られる可能性はない」と判断したんですから。これだけでは反省のしようがありません。
「こういう所に怒りを感じた」と書いてあったり、後日KRIFF宛に理由を明記したメールでも来たのなら判りますが。
そりゃ「こういう所に怒りを感じた」と書いて、それが元で言い合いが始まって掲示板上でのケンカ……なんて事態は歓迎しません。それを避ける為の削除という判断は賢明です。
KRIFFとて素人ながら文章書きでサイトを運営している者のはしくれ。「些細な言葉が人を傷つける」なんて事は百も二百も承知です。
ですが。理由は翌年判明しました。
例によってコミケで委託販売していたそのサークルの新刊のフリートーク部分にあった文章。
昔東京に住んでいて、頻繁にコミケなどの同人誌即売会に参加していた時、死ぬほど嫌な事があって○○ヘ引っ越したそうです。
KRIFFの書き込みでそれを思い出して、傷ついて怒ってしまったのでしょう。
いわゆる「古傷をえぐってしまった」というヤツです。こりゃ怒るわな。
けど、初めて行ったサイトさんで、自分が知らない管理人さんの過去の事にまで気を使って文章を書くなど、どんな達人にだって不可能です。
これは極端なケースですが、医学的にも鬱病の人に「ガンバレ!」と励ますのが禁句って事は世の中にありますし。
鬱に限らず精神的な病気の人に「ガンバレ」と言うと『俺は頑張ってんだよ。これ以上どう頑張れってんだよ』とさらに落ち込むケースが多いそうですから。

で、こんなケースもあります。
【日記に書いてあった○○という作品。懐かしいですね。私もリアルタイムで見てましたよ。
けど、私の周りでは「スッゴイ好き」と言う人と「死ぬほど嫌い」と言う人と真っ二つに分かれていたので、あんまり話ができなかったんです。
ネタをまとめて、また書き込みに来ます】

これに、そのサイトの常連の方が「何でこの名作が嫌いなんだよ、てめぇ!」と反応して、掲示板上でケンカの一歩手前まで行ってしまった事があります。
まぁこれは原因は明らかにKRIFFにあります。常連の方が「死ぬほど嫌い」の部分だけに反応した為です。
……けど、文章をちゃんと読めば悪口か否か判ると思ったんだけどなぁ(-_-;)。
ちなみにこの一件は穏便に片づいてます。そのサイトの管理人さんがKRIFFとは顔馴染みの人だったからと、その反応した常連さんがすぐ過敏に反応するタイプの人だったから。


関係あるのかどうかは判らないけど、掲示板が賑わってるのって女の人が管理人のサイトが多いんだよね。メールが届く確率も、女の人が管理人のサイトの方が多いように見受けられますし。
または1日に1,000人単位でカウンターが回るような有名サイトなら、管理人の性別問わずメールは来てるみたいですが。
ちなみにKRIFFが掲示板上でもめたサイトって、管理人が女の人の所だけなんだよなぁ。同じような文章でも、管理人が男の人の所でモメ事起きた事ないし……というより、モメ事にまで発展しないし。
……「女心が判らんからお前はモテないんだ」と取るか「女って心狭いよな」と取るかはあなた次第です。


統計や傾向的に、失敗を重ねて苦労した人ほど、現在「良い人間」という評価の人が多いです(KRIFFは例外)。
確かに誰だって失敗したり苦労したりなんてゴメンです。もちろんKRIFFだって。
けど、だからといって行動する事を止め、あらゆる意味で「経験値」を積まないってのはいかがなものでしょう。
だから、標語にすると、

書き込む人の場合
「失敗を恐れるな。でもマナーは守れ」
読む人の場合
「文章をちゃんと読め。個人的事情や脊髄反射で文句を言うな」
……こうなりますかね。


けど、掲示板の書き込みに対しては、こうも言われた事があります。

自分が書いた文章がずっと残るなんて恥ずかしいじゃん

……それを言ったらこうしてダラダラと文章書き連ねている我々サイト運営者はどうなる〜〜っ!?

だから「WEB拍手」というのが一時大ブレイクしたんでしょうけど。
メンドくさいという人にも文章さらされるの恥ずかしいという人にも完全対応(?)の「ボタンをポン」で済みますから。
文章も50〜100字くらいまでしか送れないので文字通り一言で済むし、何より管理人さんがさらさない限りは他人に見られる事はないし。
ただこれって基本的に『見てる人→管理人』という一方通行メディアだからなぁ。感想や意見はもらえても「相互交流」となると難しいやね。
それに、無言のまま何度も何度も何度も何度も連続でボタンが押された場合、それが一体何になると言うのか。励みにも支えにもなりゃしません。ただの『無駄』です。
けど、タダでさえ匿名性の高いインターネット業界。いくら褒め言葉でも素性の判らない人からの言葉って、気持ち悪く感じちゃうんだよね、KRIFFは。
例えるなら差出人不明の手紙が届くようなもの。どうしても不気味にしか思えません。
そもそもKRIFFは「素性の判らない人の意見は、結局その人のためにならない」と思ってる。せめてハンドルネームでいいから名乗れ、と。
素性を明かしてないからどうしても発言が「無責任」になりがちで、気持ちのこもってない薄っぺらいモノになりがちでもある。そんな人にこの言葉を送ろう。

「うわべだけの褒め言葉より、
気持ちを込めた罵詈雑言の方がマシである」。
〈Kriff-Anotherd(1973〜)〉

自分でしっかり責任を持って発言してほしい。結局はそれが言いたいのよ。
偏見ってのは判ってるけど、ココは元々そういうコーナーだし、文句は言わせん。


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