『偽りのアペリチーフ』
「ちょっと、そこのキレーな方」
後ろから声をかけられて、彼女は顔をしかめた。
自分で言うのもなんだが、容姿には多少の自信がある。街角で男に声をかけられるのもよくあることだ。
この街はヨーロッパの都市の中では比較的治安のいい方だが、こうして声をかけてくる男にろくな者はいないだろう。
それでも後ろを振り返る気になったのは、無視すると状況が悪化するからと言うよりも――かけられた声の持つ不思議と人を惹きつける愛嬌のようなものに気がついたからだった。
「何ですか?」
相手の顔を見て、彼女はわずかに目を丸くした。
その男は彼女が想像していた『ナンパ男』とは遥かに違う、整った容貌をしていたからだ。さらさらの金髪と碧の瞳。ゲルマン系の顔立ちで、年は彼女とほとんど同じくらい――十七、八といったところだろう。
わざわざ街角で女性に声をかけなくても、十分に女性にもてそうな若者だった。
「ハンカチ、落としたよ」
無造作に突き出してくるのは、確かに彼女のハンカチである。彼女は思わず赤面した。
「あ、ありがとう」
ハンカチを受け取って、彼女はもう一度その男の顔をまじまじと眺めた。
「なんだよ?」
「表情を作ってないな、と思って」
「作る?」
「普通こういう状況では、爽やかな笑みとか親しげな微笑を作っとくもんでしょ?」
「別に俺は、ナンパのつもりだったわけじゃないぜ」
そう言って笑う姿は、いかにも自然体だ。
彼女はその若者にわずかな好感と、ある種の期待を持った。この男――使える。
しかし、彼女はその期待を打ち消した。好感を持った相手だからこそ、彼女の目的のために利用することははばかられたのだ。
「君、名前は?」
彼女の思いを裏切る形で、若者が問い掛けてきた。こうなるともう完全なナンパである。
「あなたには関係ないでしょう」
「じゃあ、あてて見せよう。……クレア、かな?」
「えっ!? なんで……」
見事に的中されて、彼女――クレアが呆然とする。
「なんでわかったか、って? それは、俺と君とが結ばれる運命にあるからさ」
はっきり言って理由になっていないが、これほどきざな台詞を真顔で言うあたりこの男は意外とかなりの女たらしであるのかもしれなかった。
思わず顔を赤くして手元に視線を落とす。そこで気付いた。思わず握りしめてしまったハンカチに、しっかりとクレアという刺繍が入っていた。もちろん、これを拾った時に若者はこの刺繍を見たはずだから、彼女の名前を知っていて当然ということになる。
「……」
「あ。ばれた?」
沈黙するクレアに、若者は悪びれずに言った。
「ごめんごめん、で、ついでに俺の名前を尋ねて欲しいんだけど」
「……あなたの名前は?」
しかたなく質問してやると、若者は喜びを素直に表情にあらわした。
「俺はクルツ・ウェーバー」
クルツは優雅に一礼した。
「よろしく」
「何をどうよろしくしろって言うの……」
クレアはうなだれた。これでもう、この若者を巻き込まざるを得ないことになるだろうと本能的に悟っていた。


「いやあしかし、いきなり家に招待してもらえるとは思わなかったよ」
「……ハンカチのお礼よ」
クレアは拗ねたように言った。
あれからわずかに話し込んだ後、どういうわけか彼女はクルツを自宅に上げていたのである。魔法のような話術に乗せられた結果だった。
「でもお父さんとかお母さんとかが来たらなんて言おうかな? 妹や弟はいる?」
「安心して。一人暮らしだから」
クルツはわずかに虚を突かれたような顔をした。
彼女の家は一人暮らしというには少々大きかったからだろう。二階建ての家は、日本の標準的家屋よりも大きい。庭は無いが。
「安かったから。一人暮らしにちょうどいいと思って半年前に買ったの」
「あのなあ。女の子が一人暮らししているところに男を簡単に上げちゃあいけないぜ」
「しつこく言い寄っておいて何言ってんの」
「……それにしても、いい家だな」
クルツは話を変えた。その額に一筋の汗が流れたが、あえてクレアは無視してあげた。
「そうでしょ? 二階の寝室からは広場が正面に見えるのよ。ちょっと距離はあるけどね」
「へえ。あの広場はさっき見たけど、何か催し物があるみたいだったな……どうした?」
クルツがクレアを不思議そうに眺めた。彼女は口を両手で押さえてしまっていた。まるで――まずいことを喋ってしまったとでもいうように。
「い、いえなんでもないの。ただ、そうね、今日の夕方から政府のお偉いさんの演説があるらしいわよ?」
「へえ。まあ、どうせ退屈なもんだろうけどな」
「同感ね。その頃、私たちは何をしているのかしら?」
「何をって……まあ、演説を聞くよりは楽しいことだろうな」
クルツとクレアは目を合わせて微笑んだ。言わずとも分かっていることだ。
「――さて、私はこれから出かけるけど」
「なんでだ?」
「私はさっき、買い物に行く途中だったの。冷蔵庫にはあまり残ってないから、あなたの分の夕食も買い出しに行かなくちゃ。ワインも欲しいでしょ?」
「そりゃあいい。しっかりと食べなくちゃあ元気も出ないよな。俺は荷物持ちか?」
「いいえ、あなたは来なくていいわ」
「え? なんでだよ。いきなり他の男と浮気?」
「馬鹿ね」
不満そうな顔になるクルツの頬に、クレアは不意打ちでキスをした。
それで怯んだ瞬間には、既に彼女は身軽な動きでドアの外に駆け出していた。
「じゃあ、行ってきます!」
「お、おい」
言いかけたときには既にクレアの姿は無い。クルツは呆然とした。顔が赤くなっているのを見られたとしたら一生の恥辱だ。
「いきなり初対面の男を家に残していいのかよ……」
悔し紛れに呟いて、クルツは軽くかぶりを振った。


市場の隅に、あまり人の近寄らない一角がある。
それでも周囲に人の気配がないのを確かめてから、クレアは通信機を起動させた。
『クレアか。貴様が男を連れ込んだという情報は手に入れているぞ。どういうつもりだ?』
聞こえてくるのは、彼女のボスからの声。
「あの男を利用します」
『ふむ……なるほど、そういうことか』
ボスはわずかに笑ったようだった。
『まあ、お前のすることだから失敗は無いだろうが。念には念を入れておくぞ?』
「二段構えですね。もちろん構いませんが」
『分かっている。お前が失敗した時の保険だ。それにしても、その男は不幸だな?』
「いきなり女を口説いて、家に上がりこむ男です。女性から金品を騙し取る、害虫のような男に違いありません。殺すことに躊躇いはしません」
『そうだな。組織きっての狙撃手であるお前を信用しているぞ』
それで通信が終わった。


クルツはクレアの家の中をゆっくりと歩いた。
そこでクルツはいろいろな物を見た。低い位置にたくさんの真新しい傷がつけられている柱。地下のワイン室。机の後ろに落ちていたカレンダーを見ると、今日の日付に『バースデー』とどこか幼い字で書いてあった。
いろいろなものを見て……。
「くそっ」
そう吐き捨てた言葉には、哀しみがこもっていた。


ドアを開けて、クレアは呆然とした。
居間の天井やら壁やらに、やたらとたくさんの飾りがつけられていたからだ。色紙を切り貼りして作った飾りは、パーティーの準備にしか見えない。
「な、なんなのこれは?」
「おう、お帰り」
椅子の上に立ってさらに飾り付けをしていたクルツが、のんびりと声をかけた。
「これは何……?」
「バースデーパーティーの準備に決まってるだろうが」
クルツは当然のことのように言うが、彼女にはわけがわからなかった。
「今日、あんたの誕生日なの?」
そう問い掛けると、クルツの目が不意に細まった。
クレアは背筋がぞくりとするのを感じた。彼の瞳が一瞬、陽気な青年のものではないあまりにも酷薄な光をたたえたからだ。
その光は、すぐに消えた。気のせいだったのだろうか。
「んー、そういえば今日だったかもしれないな。お前の誕生日はいつだ?」
「知らないわ」
反射的に口走って、失言に気付いた。クレアは自分の誕生日を知らない。物心ついたときには難民の中にいたから、両親の顔も知らなかった。
だが、それを正直に言う必要はなかった。適当な日付を言ってしまえばいいだけだ。これでクルツには確実に怪しまれただろう。
「じゃあ、今日がお前の誕生日ってことにするか。はっぴばーすでーとぅーゆー」
「ぷっ。何、そのでたらめな英語?」
彼のリズミカルな言葉はなんなのか。クレアは思わず吹き出していた。誕生日の祝いを意味する英単語だが、発音やアクセントが滅茶苦茶である。
「うるせえ。俺の故郷じゃあ、誕生日にはこう歌うんだよ。正確な発音で歌っても場が白けるだけだろうが」
「よくわかんないけど」
「ともかく、バースデーパーティーの準備だ。飾り付けを手伝ってくれ」
「料理が先でしょ。それにしてもあんた、意外と器用なのね」
鳥をかたどった飾りを指でつまんで、クレアは感心した。いわゆるオリエンタル文化の本で見たことがあるが、これは『折鶴』というものだ。
一枚の紙を折るだけでこれほど三次元的なオブジェが作れるのかと、感心した記憶がある。
クルツはどう見てもゲルマン民族だが、東洋で過ごしたことがあるのだろうか。
「日本人なら普通作れるぞ。ところで、ワインをキッチンに並べておいたから」
「ワイン……買ってきたの?」
「ああ、そうさ」
クルツは天井を向いたまま言った。だから、彼がまた冷徹な瞳をしたことにクレアは気がつかなかった。
クレアがキッチンに消えていくのを確認して、クルツは深いため息をついた。その表情には、哀しみと寂しさがあった。


二人の晩餐は、意外とあっけなく終わった。
たった一杯だけ飲んだ食前のワインでクルツが睡魔に襲われたのだ。
必死に眠気を堪えながらクレアの料理を食べて『うまい』と言い、そのままテーブルに沈んだクルツは、やけに幸せそうな寝顔だった。
テーブルの料理は、ほとんど手付かずのままだ。
野菜炒めを軽く口に含んで、クレアは苦笑した。これほど手の込んだ料理を作る必要はなかったのだが、クルツの最期の晩餐のために少々張り切ってしまったのだ。それだけに、『うまい』と言われたときは素直に嬉しかった。
(馬鹿なことをしたものね。どうせ殺す相手なんだから、情が移ったら辛いだけ)
クルツのどこかあどけない寝顔をクレアは優しく撫でて――――ゆっくりと彼から離れると、二階の寝室に移動した。
クローゼットから黒いバッグを取り出す。クルツが手を触れたような形跡はなかった。
バッグを開いて取り出したのは、分解した状態のドイツ製狙撃ライフルだった。素人では目が回るほどの複雑な機構だが、ライフルを組み立てるクレアの動きは慣れたものだった。目を閉じていてもできるくらいに慣れ親しんだ一連の動作。
やがてライフルは完成し、クレアは寝室の窓を開いた。ちょうど正面に広場がある。この家と広場との間には同じぐらいの高さの建物がいくつかあるが、ライフルの弾には十分過ぎるほどの隙間があった。
狙撃銃に気付かれるほど近くはないが、暗殺に支障が出るほど遠くもなく。狙撃には絶好の位置にある家だった。
ゆっくりとクレアはライフルを構える。高倍率スコープの中心に、広場で演説をしている彫りの深い男の顔があった。
この国でテロ対策関連の最高責任を司る男である。クレアの所属する組織にこの男の暗殺が依頼されるほど有能な人物。
今、その男は狙撃銃の先に無防備な笑顔を見せていた。強硬なテロリスト征伐論への批判を浴びせられることも多い彼だが、こうした演説を繰り返すことによって民衆の人気は高い。
クレアは慎重に狙いを定めた。彼女も狙撃に関してはかなりの自信がある。この距離で外すはずがなかった。
ふと、クレアは一階で眠り込んでいるクルツのことを考えた。言うまでもなく、彼女が薬をワインに混ぜて眠らせたのである。
暗殺に成功したら周囲に非常線が張られるだろうし、この家もすぐに特定されて包囲されるだろう。その時にクルツが役に立つ。
彼の額を撃ち抜いて右手に拳銃でも持たせておけば、『狙撃に成功するも逃走不可能と判断し、自殺した暗殺者』の完成だ。包囲した敵が安心したらその隙を突いて逃げればいい。
彼のあけすけな好意を考えれば、胸が痛む話だが。
(……違う)
クレアの胸が痛むのは、彼女自身がクルツに好意を持ってしまったからだ。
だが、彼女は一流のスナイパー。私情に流されて任務を失敗するわけにはいかなかった。
ゆっくりとクレアは引金を絞り――
「信じたくなかったよ……ここで踏みとどまってくれたらよかったのに」
いきなり背後から声をかけられて、クレアは驚愕のあまり手元をぶれさせてしまった。それでも引金を引かなかったのはさすがである。
その瞬間には、背後から彼女の首に巻きつけられた腕がぎりぎりと細い首を締め上げていた。
かろうじで相手の腕と自分の首との間に右腕を差し込んだため、いきなり窒息することは無い。だが、彼女の抵抗を押し込めるほど力強い締め上げだった。
「抵抗すんな。女を苦しめる趣味はない」
「か、は……」
朦朧とする脳裏で、彼女はその声がクルツのものであることを理解した。
薬で眠っているはずのクルツは、完璧に気配を消して彼女の背後に忍び寄っていたのである。
「半年前からお前がこの家に一人暮らしをしているというのは、嘘だろ? 地下のワイン倉を知らなかったようだしな」
耳に唇を寄せて、クルツが囁いた。睦言のように優しく――熱く。
「柱につけられた傷は、身長の伸びを刻んだもの。傷の新しさからいって、ごく最近までここに幼い子供が住んでいたことは間違いない」
クレアにはクルツの言葉を聞く余裕はなかったが……今のクルツは先ほどの軽薄で陽気な男とは別人だということはわかった。まさしく冷徹で腕の立つ兵士だった。
「その子は今日が六歳の誕生日だったそうだ。はっぴばーすでーとぅーゆー、と言われていた筈だ――お前のかわりにな」
今のクレアには、その愉快でリズミカルな台詞に吹き出す余裕は無い。
「お前は、その子と両親を殺したのか?」
弾劾の言葉としては、ひどく平坦な声音だった。それが彼の怒りのほどを示していた。
実を言うと、彼女はこの家の本来の住人を殺していない。狙撃地点としてあの家が最適だと組織に事前報告をしたら、いつのまにか住人が消えていた――それだけのことだ。
だが、彼女の意識は既にほとんど失われており――会話をできる状態ではなかった。
「狙撃をするならこの家が最適なポイントだと、俺は真っ先に気付いた。スナイパー同士、考えることは同じって訳だ。で、その家から出てきたお前とコンタクトを取ったわけだが……なかなかいい女だよ、お前は。最後の最後まで、お前を信じたかった。我ながら甘いよな」
クルツはクレアの首を締め続けていた腕を、ゆっくりと外した。
ぐったりとしたクレアを、ベッドに横たえる。
窓の傍に戻って広場を見た。演説は最高潮のようだった。
その男は優秀な政治家だった。優秀だったから、暗殺の危険を察知してクルツを初めとする一流の傭兵に護衛を依頼していたのだ。
広場を眺めるクルツの目が、不意に細まった。
広場を挟んだ反対側にある一軒の家から、狙撃手が顔を出したからであった。
クレアよりも腕は数段劣るのであろう、その男は傍目からは丸見えな状態で狙いをつけている。この家よりも広場に近い家にいるが、不運なことに誰もその男に気付いていないようだった。
「ふん……」
クルツはゆっくりと狙撃銃を構えた。


朦朧とした視界で、クレアはクルツの後姿を眺めていた。
狙撃銃を構えるクルツ。だが、その姿は家の外からは気づかれることはないだろう。
クレアの背中に戦慄が走った。自他共に一流と認めるスナイパーである彼女だからこそ、クルツの卓越した狙撃能力がわかる。
彼の全身が――その全ての呼吸、全ての筋肉の動き、全ての血液の循環が完全に狙撃銃と調和している。一つの機械のような姿を、彼女は純粋に美しいと思った。
クルツが引金を絞った。発砲音――そしてクルツは悠然と立ち上がった。もはや銃弾の行方や狙撃の成否を目で追いもしない。
組織の用意した二人目の狙撃手をクルツが狙ったことはクレアにもわかった。広場を挟んでいるため距離は遠く、狙撃の難度は高いが、クルツの狙撃の前ではその程度の障害は無いも同然だった。
クルツが彼女を見て、意識があることに気付く。クレアの体は金縛りにあったように動かないが、彼に殺されるならそれもいいと思った。
だが、クルツは彼女の手前で方向転換すると、寝室の扉から出て行った。
「……あばよ。誰にも知らせないから消えな。できるなら足洗え」
バタン、と扉が閉じられる。
クレアは呆然と、閉じた扉を眺め続けた……。

「今朝、懐かしい夢を見たんだ」
クルツ・ウェーバーが同僚の相良宗介に言った。
「<ミスリル>に入る一年くらい前かな。知り合った美人スナイパーの夢だ。こりゃあおそらく、美女に反応する俺の第六感が彼女との再会を告げているに違いない」
「よくわからんが、その勘は当てになるのか?」
そこに、同じく彼らの同僚であるメリッサ・マオが割り込んだ。
「それに、これから出撃よ? その状況での再会って、ろくでもないものになりそうだけど」
「そりゃないぜ、姐さん」
クルツがうなだれる。
彼らはとあるヨーロッパのテロリストを掃討するために、輸送機に揺られているのだった。
「とにかく、話の続きは作戦終了後に――」
「ベッドの中で聞いてくれるのか?」
「馬鹿」
一言で切って捨てると、クルツとマオのM9と宗介のアーバレストは輸送機から降下したのだった。

<偽りのアペリチーフ 終わり>


あとがき

NBT:かなりご無沙汰しておりました。ネオブラックタイガー改め、NBTです。
かなめ:ご無沙汰というか、もうはじめましての人の方が多いんじゃない? 丸二年経ってるわよ?
NBT:新生活に忙しすぎたせいで、ネット離れしていたんだ。それに、原作がシリアスになっていくにつれて二次小説を書くのも気後れするし。特にギャグだとね。
かなめ:だから今回はシリアス風味なの?
NBT:それもあるけど、クルツの過去は謎に包まれているから書こうと思えばかなりシリアスにならざるを得ないから。文体も結構変わったかな?
かなめ:批判でも感想が来ると嬉しいわよね。ところで、タイトルのアペリチーフって何?
NBT:アペリチーフは『食前酒』のこと。『偽り』は、睡眠薬を入れたクレアと、飲むふりをしつつこっそり捨てたクルツの二つの偽りのことだ。
かなめ:ふうん。
NBT:ところで、最後のシーンは『デイ・バイ・デイ』から『ベリー・メリー・クリスマス』の間の出来事です。ここで暗示されているとおり、この話には続きがあります。できるだけ近いうちに、そちらの方も書くつもりです。気長にお待ちください。
かなめ:別に誰も待ってないと思うけど。
NBT:(無視)それでは。感想もよろしくお願いします。ついでに、クレアの苗字募集中です。
かなめ:そんなでたらめな……。

ネオブラックタイガーさん。久方ぶりの投稿、有難うございましたm(_ _)m。
メインメンバーなのに、その過去がほとんど語られてないキャラであるクルツ。
けど、こうした過去があるから、今の彼がある。
そうした過去の辛い事苦しい事を道化師の仮面のような態度で隠す。これも「男」のカッコよさです。
ただ彼の場合、その「仮面」が地かもしれないという面がありますが、それもクルツの「魅力」ってのは、ファンの皆様なら語る事なく判ってもらえると思います。
――管理人より。


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