「Baskerville FAN-TAIL」とは、Kriff-Anotherdが執筆している同人小説の事です。
1994年「ふうりん社」さんの「ふうりん」冬の号(最終号)に『the 1st.』を掲載。
その後翌年に「(社)のんぽり新報社」と改名。掲載誌も「のんぽり進化論」とし『the 2nd.』から『the 4th.』まで。
そして1998年から発行を「ハナヂミール商店」さんに譲渡し『the 30th.』掲載で冊子発行は終了しております。
こう書くと「随分大変なんですね」と思われる方も多いので断っておきますが、責任者が変わっただけで、中身と参加メンバーは変わっておりません。
このお話は「剣と魔法と科学と神秘」が混在する世界。
そんな世界にいる通常の人間には対処しきれない様々な存在——猛獣・魔獣・妖魔などと闘う為に作られた組織。
それが「対人外生物用特殊秘密戦闘部隊=バスカーヴィル・ファンテイル」なのである。
そこに所属する5人(『the 3rd.』から6人)の闘いとドタバタを描いた、(基本的に)1話完結のお気楽ノリの物語です。
初掲載時から20年以上経つので、最初に決めた設定から随分と変更・矛盾が起きてます。
それでもあえて、どうしようもない所と他の方からツッコミのあった所。縦書きと横書きの差。多用したルビの処理等以外はできる限り手を加えていません。
では、これから先の登場人物紹介をお読みになった上で、本編をお楽しみ下さい。
登場人物紹介(最新作を現在とします)
バーナム・ガラモンド Barnum Garamond
AGE 17 [M] 髪・黒 瞳・黒 T158cm・W55kg矢尾一樹さんのイメージで。
四霊獣(しれいじゅう)・龍の拳を使う武闘家。
言葉使いは悪く、いい加減で気分屋。しかし、使命感「だけ」は十二分にある(自称)リーダー格。
……のつもりが今一つ影が薄いです。それは彼の使う技にあります。
この世界では龍は特別な存在。よほど弱くない限り「この世界の」物質では龍に傷を負わせる事ができません。
その龍の力を使うために威力が桁外れ。使いどころに困るんです。
オニックス・クーパーブラック Onyx Cooperblack
AGE UNKNOWN [M] 髪・灰 瞳・青 T175cm・W67kg辻谷耕司さんのイメージで。
石井岩蔭流(いしいいわかげりゅう)剣術の達人にして神父。
愛刀は織田勘亭流(おだかんていりゅう)刀工術で作られた日本刀「彌天太刀(びてんのたち)」。
常にのんびりとした態度と口調の、一行のブレイン的存在。
……彼は設定当初から変更はありません。むしろ「神父らしい」事を全くさせていない事に問題があります。
神父のクセに日本刀を使い、失われた筈の事を色々知っていたりと「なにもんだ、こいつは!?」的言動が多いです。
そこは狙ってやってますけどね(^_^;)。
グライダ・バンビール Grayda Banville
AGE 20 [F] 髪・濃茶 瞳・濃茶 T168cm・W58kg鶴 ひろみさんのイメージで。
自称・美少女剣士。聖剣エクスカリバーと炎の魔剣レーヴァテインの二刀流という常識外れな事をやってのける。
戦い方は豪快というか直線的。でも、性格の方は少々神経質。あらゆる魔法が通じない特異体質でもある。
……性格があんまり神経質になってない。後述の妹の心配はしてますけど。
この一行の中では一番普通の女の子かもしれません。あ、ちなみに魔法は肉体・精神に直接影響する物のみ効きません(気を抜いてれば別)。
ですから、地割れを作ってその中に落とす、なんてのは効きます。
セリファ・バンビール Serifa Banville
AGE 20 [F] 髪・薄茶 瞳・濃茶 T135cm・W40kg小山芙美さんのイメージで。
グライダの双子の妹。年齢の割に心身共に幼く、グライダを「おねーサマ」と呼んで慕い、オニックスに懐いている。
占いに使うカード(トラッドカード)に描かれた絵を実体化させるカード魔術を使う。ほぼ無限の魔力を持つが、コントロールはまるでダメ。
……「この子バカなの?」の聞かれた事もあります。カードを使う時以外のセリフで、極端に漢字が減るからだと思いますけど。
でも、幼い子供というイメージはあっても「バカ」にしてるつもりはありません。あしからず。
サイカ・S(ショウン)・コーラン Cyca Shown Corran
AGE UNKNOWN [F] 髪・赤 瞳・薄赤 T182cm・W73kg水谷優子さんのイメージで。
グライダ・セリファと一緒に暮らしている魔族。魔術も体術も自己流(亜流とも)ながら、腕前は達人クラス。
その身体は、常に金属の様な光沢を放つマントで覆われ、両腕・両脚に別の魔族が宿っている。
……淡々と悪ふざけができる方。でも、基本的には優しいイイ(?)大人です。
彼女も物知りです。二人の育ての親でもあります。『the 9th.』『the 10th.』でその伏線が明らかに!?
シャドウ(E−2794) Shadow (E-2794)
AGE UNKNOWN [M(?)] 髪・無 瞳・無 T205cm・W450kg(乾燥重量)小林清志さんのイメージで。
『the 3rd.』からの登場。高性能の人工頭脳を搭載した戦闘用特殊工作兵。常に冷静だが、兵器とは思えぬ程心優しい。
基本武装はハンドビームガンと腕に収納されているブレード。オプションでエネルギー弾を放つライフル。
……彼(としておこう)もあんまり変更してません。人間と同じ感情を持った優しき機械兵。
カッコイイじゃないですか。そう思いません、皆さん??
ナカゴ・シャーレン Nakago Schalen
AGE 21(人間年齢換算) [F] 髪・濃紺と銀のストライプ 瞳・黒 T162cm・W55kg宮村優子さんのイメージで。
『the 5th.』からの登場。魔界治安維持隊人界分所所長に着任した、コーランの元後輩。
基本的に明るくて人当たりもいい。若くて所長を勤めるというのだから、実力はあるのだろう。
だが、シャドウに一目惚れ状態になってからは「彼との幸せな暮らし」を目指して頑張っているとかいないとか。
……彼女は、これ以後ちょこちょこと出てきます。Baskerville FAN-TAILメンバーではありませんが、魔界の情報源ですから。
果たして彼女はシャドウとラブラブな関係になる事ができるんでしょうか?